植物も温度調節をする   2021.12.4


生きるための全ての要素は葉にある

人間は寒さ暑さに、様々な工夫をして凌いでいきます。 基本丸裸では、植物と何ら変わりません。 工夫こそが延命の鍵なのです。

植物は動けないので、気温の差に晒されることになりますね。 地域にもよりますが、昼夜の寒暖差は普通に10度あります。

夏冬だと、30度の差があるのも普通ですね。 植物の体温調節は、偏に葉っぱにあると言います。 日光の直射を受けるのも、冷気を受けるのも

葉っぱなのは良く理解できます。 光合成をするために葉っぱはありますが、葉の光合成の変換率と言うのは、低くてガソリンエンジンより悪い。

80%から90%は熱となっって消えるのだそう。 また、強い光源と弱い光源の状況下では、細胞の配置がが変化するという事が分かりました。


地道な研究をする人が居る事に感謝です。 物言わぬ植物の生態を調べるために、様々な研究がなされています。

植物の温度に対する耐性は強くなく、変化が少なく緩やかなほど生きられることが分かっています。

また、自然生育と人口生育(ハウス)でも、低温耐性に違いはほとんどないことも分かってきました。

ただし、いきなり極低温にさらした場合は即枯れ死すると言うことも分かりました。 

つまり、徐々に段階を踏んで温度を下げることには適応できるのです。


受容体である葉っぱに、寒気が当たるのは即効で枯れ死に向かう事が分かりました。 

良く言われるように、エアコンや暖房の風を当てないようにと言うのはここからきています。 

適度な換気は必要ですが、無風状態が一番生きるためには良いと言う研究結果もあります。

風に晒されるのは良くないのです。 降雪地帯で屋外の気温はマイナスになり、マイナス5度や10度も普通の世界になりますが、風があると

温度はさらに下がります。 例え0度にならずとも、風があれば実質マイナスになっていることと同じになります。

降雪時の雪の下は0度に保たれます。 耐寒温度が高ければ、休眠して生きられます。 休眠と言っても、僅かながら活動はしているとのことです。


植物を育てるにあたり、重要なのは温度管理だと言う事ですね。 窓際に植物を置きっぱなしにしない。 これも良く言われますね。

小さな植物ならともかく、大きなものは置きっぱなしにするのではないでしょうか。 寒暖の差に耐えられず、葉が黄色くなったりしますね。

そうでなくても、エネルギーの変換率が低い葉っぱなのですから無駄に落としてはいけません。 直に生育に響いてしまいます。

良く言われるのは、夜間には植物をまとめて部屋の真ん中に置くと言う事ですね。 生き物である前提の、理にかなった処遇だと思います。


人間によらず、窓際族と言うのは良いことではないのですね。 窓際対策こそが、植物の冬越し夏越しに繋がります。

直射日光を避けて、レースのカーテン越しとか半日陰の明るい所とか言われますね。 正にその通りなんです。 

そのひと手間が植物に効いて来ます。 


植物は光合成をしないと生きられません。 ですから、少なくとも一日に5時間は明るい所に置きたい。 日陰暮らしは良くありません。

耐陰性の強い植物と言う事を鵜呑みにしては失敗します。 現地では熱帯のジャングルの日が差さない育ちであっても、温帯の日本では違います。

現地では、光合成を得るために植物は巨大化します。 非常に効率は悪いのですが、それがために数メートルも育つのです。

日本で育てて売られているものは、日本育ちの改良品種だと思って間違いないと思います。 

観葉植物だし、熱帯のものだから日に当てても大丈夫だと思ったら大間違いなのです。 葉焼けします。 

それこそ徐々に慣らさないと駄目なのです。


5度の変化は人間でもはっきりと分かる。 植物も同様だと思います。 冬場になりますと、2度位でもすごく違うなと感じますね。

このわずかな差が、植物には効いてくると思います。 朝起きたら、葉が枯れてた萎れてた何て日常ですよね。

室内でも、暖房が切れて人が居なくなると温度は急激に下がりますから対処が必要だと思います。

植物は日常、自身で温度調節をしながら生きています。 けれども、急激な温度の変化には対応出来ないのです。


植物は固定されているのが普通ですから、色々な状況は葉を通して受け取ります。 またその葉自体が、最も温度の影響を受ける場所なのですね。

科学的に見れば、葉は湿度を調節し常に呼吸をしているということになります。 植物が太陽に向かうのは、生きるための自然の摂理なのです。

植物に光を与えることは、そういう環境を構築すると言う事は育てているものには義務なのだと思います。



まあ、こう考えると植物を育てるのは大変で面倒臭いことだと思います。 



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