花の終わる前に・・・。    2019.7.11


写真家の使命は、記録すること。 極めて言えば、それしかありません。  咲き誇る花のすぐそばには、枯れて萎んだ蕾もあります。

虫食いの葉も、それらのこもごもも写真は残さずに捉えます。 奇麗なものだけを写すのは、実は嘘なのです。 真実を写していません・・・。

生と死の共存、これは自然界の慣わしなのだと思います。
 
もしも、私が家を建てたなら・・・。 そんな歌がありました。  この鮮やかな松葉菊、もし家を建てるころが出来たなら家の生け垣に植えたい・・・。

それが家内の夢だったそうです・・・。 そんな思いを知って知らずか、松葉菊は今日も鮮やかに咲き誇ります。
 
 マリーゴールド・・・、なんて素敵な名前なんだろう・・・そう思いました。 花の終わった朽ちかけた蕾が、いっそう花を引き立てます・・・。
 
 
 
 
暖かな室内から、寒暖の差の激しい屋外に出された金のなる木。 赤く縁取りながら、必死になって生きています・・・。
 
 
 


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