当地区には様々な鳥がいますが、トンビもいます。 決まって上空、かなり高い所を旋回しますが、いつも疑問に思っていることがあります。 そんなに高いところから、獲物が見えるのだろうかという疑問です。 諸説色々あるようですが、ふと気が付きました。 どうも、旋回は獲物を捕らえるためではないと言う事です。 この2年ほど観察しましたが、そう確信に至りました。 一つは旋回。 これは、上空から獲物であるモグラの穴を探していると言う事。 モグラの穴は結構目立ちますし、 田んぼの畔に穴を開けます。 それこそ1メートルおきぐらいに開けますね。 上空からその穴の存在を見て、モグラの狩りを決めるようです。 モグラはどの穴から出るかは、わかりませんので トンビは電柱などの高いところから、モグラの出るのを待ちます。 そして、全く動かずに同じところを見つめ続けます。 1時間や2時間は普通です。 そして、一直線にモグラのいる穴のほうに飛んで行きます。 モグラを捕まえる確率は、どうやらそれほど良くはないようです。 サギなどが動かずにいるのも、同じ理由だと思います。 視線を全く動かさない状態だと、小さなものが動いた時に分かります。 どうやら、トンビもそうなのだと思います。 トンビはカラスなどと異なり、大きな個体なので獲物も大きな方が効率が良いのです。 このように、動かず一点を見続けて獲物を捕る鳥は他にもいますね、カワセミは良く知られています。 もう一つは、よく見るため。 直線に飛ぶより旋回したほうが物は良く捉えることができます。 同じ旋回を繰り返すことにより、以前と違う状態を認識しようとしているのではないでしょうか。 つまり、視界にある像をスキャンしているのではないかと。 これは、カラスで実験したことがあります。 どうしてこんなのが分かるのかと言う物を、カラスはいとも簡単に 認識してしまいます。 新星探しと同じですね。 新しい星などを探すのは二枚の写真を重ねて、違いを調べます。 どうやら、このような認識能力が備わっているのではないかと思います。 間違い探しと同じですね。 動物の場合は、それが生命に直結しますので能力が高いのじゃないかと思います。 |