トンビが空を旋回する訳      2020.8.4


当地区には様々な鳥がいますが、トンビもいます。

決まって上空、かなり高い所を旋回しますが、いつも疑問に思っていることがあります。

そんなに高いところから、獲物が見えるのだろうかという疑問です。 諸説色々あるようですが、ふと気が付きました。

どうも、旋回は獲物を捕らえるためではないと言う事です。 この2年ほど観察しましたが、そう確信に至りました。

一つは旋回。 これは、上空から獲物であるモグラの穴を探していると言う事。 モグラの穴は結構目立ちますし、

田んぼの畔に穴を開けます。 それこそ1メートルおきぐらいに開けますね。

上空からその穴の存在を見て、モグラの狩りを決めるようです。 モグラはどの穴から出るかは、わかりませんので

トンビは電柱などの高いところから、モグラの出るのを待ちます。 そして、全く動かずに同じところを見つめ続けます。

1時間や2時間は普通です。 そして、一直線にモグラのいる穴のほうに飛んで行きます。


モグラを捕まえる確率は、どうやらそれほど良くはないようです。 サギなどが動かずにいるのも、同じ理由だと思います。

視線を全く動かさない状態だと、小さなものが動いた時に分かります。 どうやら、トンビもそうなのだと思います。

トンビはカラスなどと異なり、大きな個体なので獲物も大きな方が効率が良いのです。

このように、動かず一点を見続けて獲物を捕る鳥は他にもいますね、カワセミは良く知られています。


もう一つは、よく見るため。 直線に飛ぶより旋回したほうが物は良く捉えることができます。

同じ旋回を繰り返すことにより、以前と違う状態を認識しようとしているのではないでしょうか。

つまり、視界にある像をスキャンしているのではないかと。

これは、カラスで実験したことがあります。 どうしてこんなのが分かるのかと言う物を、カラスはいとも簡単に

認識してしまいます。 新星探しと同じですね。 新しい星などを探すのは二枚の写真を重ねて、違いを調べます。

どうやら、このような認識能力が備わっているのではないかと思います。

間違い探しと同じですね。 動物の場合は、それが生命に直結しますので能力が高いのじゃないかと思います。


       
       
       
       
       
       
       
       


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