オーディオ評論家柳沢功力氏      2020.6.24


オーディオ評論家の柳沢功力と言う人がいます。 面識は全くありません。 

しかし何故かこの人の評論を常に注視し、この人の評価を最も正しい評価として取り入れています。


伝説の長岡鉄男氏もそうでした。 実際に合わずとも、紙面ならば詳細に情報を知ることができたからです。

現在のようにネット社会で、無知の人間の良からぬ批判も気にすることがない時代でした。 

現在は、ステレオサウンド誌で各種機器の評論をされています。 


専属の評論家は複数人いるのだけど、製品のランクを決める場合に星印で評価を決めます。 星三つはあまりなくて、星二つがまあ多い方

で全く星の付かないのは、厳しく言えば評価に値しない=気にとまらないと言う製品のランク付けになります。

複数人で行うのは、当然ながら評価が偏るのを防ぐためでもあります。 まれに、評論家諸氏の使用機種が評価の対象になることもあります。

そう言う場合は、幾分評価を割り引いてみる必要もあります。  


柳沢功力氏は、既製品のシステムで聞いてはいません。 ユニットは当然ながらメーカー製ですが、昔ながらの自家オーディオなのです。

その使用機器は、幾多となく紙面で紹介されています。 まあ、今どきの若者たちからしてみれば違和感があるかもしれませんね。

でも、そうじゃないのです。 オーディオ愛好家として、あるべき姿なのだと思います。


機材は全く違いますが、筆者の若いころを思い出してしまいます。 完成品などあり得ない、と言うのが正直な気持ちなのです。

スピーカーシステムも作りこんでいかないと、自分の音になりません。 完成品はどこまで行っても、間に合わせ品なのです。

大型システムを構築すると、色々な問題点にぶち当たります。 先ず、理想の音では鳴ってくれません。

柳沢功力氏のシステムも、想像に難くありません。 この方の使っているレコードプレーヤーをご存じでしょうか? エア・フォース・ワンと言います。

途轍もなく高価で高性能、金属の塊のレコードプレーヤーです。 それほどに、柳沢功力氏の造形は深いのです。


ステレオサウンド誌の紹介記事によりますと

やなぎさわ いさお:東京都生まれ。

インダストリアルデザイナーを経て、オーディオ評論家に。

自宅ではアルテックの416Aウーファー、TADのTD4001ドライバー+TH4001ホーン、GEMのTS208トゥイーター×2、

ミューオンのTS001スーパートゥイーターからなる4ウェイのマルチアンプ・システムで再生悦楽にひたる。  


とあります。 


 ALTEC-LANSING 416-8A   1970  1971年 47,100円    TAD TD4001ドライバー 1991年   200,000円
       
 TAD TH4001ホーン   1991年    250,000円      GEM TS208 伝説のリボントゥイータ   1,764,000円 
       
ューオン  TS001   リボンツイター         1,134,000円   国産      
     
スピーカーシステムだけでも、軽く数百万円。

よほどの造詣がなければ、これだけの投資は出来ないと思います。

いや、作る方も作る方で凄いと思います。

柳沢氏は当然ながら、試行に試行を重ねて現用システムに至っています。

見る鏡なのです。

そう言う探求が許されるかどうかが、全ての世界です。

筆者は、そうではありませんでした。

柳沢氏の考え、良く分かるような気がするのです。


この人の評価、確かな裏付けを感じます。
 (※ ミューオン画像はハイファイ堂様のホームページより引用)      (ホーン・ウーファー画像は オーディオの足跡様とネットから引用)
ステレオサウンド誌では2度に渡り、評論家諸氏の相互訪問を記しています。
これは5年前の1995年の記事です。 2015年夏号、№195。
    柳沢氏のシステムと、人と成り、オーデイオの考え方が聞いて取れます。
       
※ 詳しくは  ステレオサウンド誌を購入精読下さい。
  テクダス エア・フォース・ワン  2012年   7,700,00円 税込  79キロ  テクダス エア・フォース・ゼロ  2019年  45.000,000円      347キロ
   

レコード1枚の重さに対して79キロとか、347キロ。 これは、レコードがぺなぺなの紙のような物に相当する。 吸いつくように、混然と一体化するように

それが目的ではないかと。 宝くじでも買って、6億円当てたら買える世界。 347キロとは、グランドピアノ1台の重さですね。

 

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