ストリートピアノを荒らす人たち    2023.5.2


 

ストリートピアノを荒す人たちがいて、苦情が出て

 

一時休止に追い込まれた所があると言う。また、撤去の件数も増えているらしい。

 

 

ストリートピアノは、

 

決して自己顕示欲の場であってはいけない。

 

ユーチューバーなどの、営利の自己宣伝の場であってはいけない

 

生ピアノを持っている人や、その他の電子ピアノなどがある人は

 

遠慮して然るべきでしょう。

 

 

演奏が人に聞かせるほど上手なら、演奏会や発表会で弾くべき

 

ストリートピアノは、誰もが自由に弾くことができるのが本意で目的です。

 

そうだからと言って、技量のひけらかしの場にするのはご遠慮戴きたい。

 

自宅や発表会で演奏すれば良いことで、肝試しや辻斬りで行ってはいけない。

 

 

日本人の性格でしょうか、

 

制限時間があるとその時間を全て使い切ろうとする人が多いのに驚きます。

 

サッと来て、ポロンポロン迷惑にならないように音を出しスマートに立ち去りたい。

 

YouTubeで見る、都庁ピアノなどは「何だかなあ」と思うこと然りです。

 

 

技量をひけらかして、聴衆を驚かせてやろうなんて「辻斬り」そのものですね。

 

良い刀を持っていると、それだけでは物足りなくなる。

 

愚かな辻斬りの始まりです。

 

YouTubeなどでは、各地のストリートピアノを弾きまくっている人がいるようです。

 

それを自身のサイトに上げている。 そんな行為はやめて頂きたい。

 

YouTubeでは、自宅のピアノで演奏を公開している人が沢山見られます。

 

それが正統でしょう。

 

それじゃ人の反応が分からないからと言って、ストリートピアノに走るのは

 

愚の骨頂と言うものでしょう。

 

 

残念ながら、そう言う自意識過剰の人たちにより

 

ストリートピアノはぶち壊しになります

 

苦情は、大音量や時間厳守、そして騒音のような音、酔っ払い等の荒らし

 

等々色々だと言います。

 

 

誰もが知らない曲や自作の曲は、ともすると騒音になりかねない危険があります。

 

何せ生ピアノは、本気で叩けば100デシベルや120デシベルの音が出ます。

 

立派な騒音発生器なのです。 無意味に叩いたりすればそうなります。

 

ですから、本来はピアノを弾くために来るべきです。

 

人の耳に届いてしまうのですから。そこは心してピアノに向かうべきです。

 

 

ストリートピアノは、練習台ではありません。

 

自己発表の場でもありません。

 

視聴稼ぎの場でもありません。

 

 

ストリートピアノに触れるには、真摯な心構えが必要です。

 

発せられる音が、騒音になるのか音楽になるのか

 

それはストリートピアノに座っている奏者の全てに係っています。

 

 

そもそも、ルールを守れない人は

 

ピアノを弾いてはいけません。 ピアノが腐りますよ。

 

このままだと、ストリートピアノの撤去に拍車がかかるかも知れません。

 

 

このピアノはご自由に弾いて下さい、但し弾く曲は

 

これとこれに限らせて頂きますと言うように制限をかけて、

 

不埒な輩は排除するのがストリートピアノの為でしょう。

 

 

 

大概の大きなホテルなどには、ピアノがありますが一般の人は弾けません。

 

プロやそれに準じる人を呼び、報酬を払って演奏をしてもらうためにあります。

 

その敷居の高さを排除したのが、ストリートピアノなのです。

 

プロやセミプロ、十分に弾ける人のためにあるのでは決してありません。

 

 

どうかそういう人たちは、身の程をわきまえてご遠慮頂きたい。

 

 

ピアノと言う楽器は、オーディオ機器と非常に似ています。

 

また、写真とも似ています。

 

同じ楽器は一つとして存在せず、全てが固有の音を持ちます。

 

新しいピアノは音が固く、これもオーディオ機器と全く同じです。

 

それが為に、ホールなどで新規に高級ピアノを購入した場合などは

 

一般の人を募集して弾きならしをします。 エージングは、必要悪なのです。

 

そんな繊細な生ピアノに触れる機会、それがストリートピアノなのです。

 

 

あちこち弾きまくって、あそこのピアノは音がどうの鍵盤がどうのなんて

 

ちゃんちゃら可笑しいと言えるでしょう。 あなたのためのピアノじゃない。

 

楽器は、弾く人の鏡。 心が映されます。

 

どうかストリートピアノは、純なる人たちに譲っていただきたい。

 

 

そうでないと、ストリートピアノは衰退の道を辿るでしょう。

 

弾ける人は構わないかもしれないが、困る人も出るのです。

 

そう言う余裕があれば、ピアノの音に出ると思っています。

 

 

自らの手で、

 

ストリートピアノを終わらせる牽引者にならないように願います。

 

発表はどうぞ、存分にご自宅のピアノで。

 


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