なります言葉は間違っていない    2023.8.9

言葉も世につれて変わって行く

 

 
誰が言い出したのかは知りませんが、なになに~なりますは若者言葉であり

 

バイト用語だという。 なるほど、そう来たかと。

 

「なります」は「です」と同義語に使われていて、国語をお勉強した輩には

 

気に障るらしい。 弁当を手渡されて「弁当になります」と言われれば、

 

へっ、これから弁当になるわけ?出来てるのにと言いたくなるのです。

 

あんた、「なりますじゃないでしょ」「でございますでしょ」と言い改めさせたくなるのです。

 

これは、ガラパゴス思考排除論と言います。

 

まあ、ありていに言えば「なる」は鳴ると成るの2択。

 

この場合弁当は多分鳴らないので、成るが正しい選択肢。

 

成るが存在するので、丁寧語の「でございます」はそれこそガラパゴス用語と言える。

 

 

成るとは、完結系つまり物事の成就形を指し示す。 つまり「出来上がった物」

 

そのものを意味する。 弁当はこれから作られるものではなく、出来たもの

 

つまり完成の完結品なので「なる」は正しく正論であり的を得ている。

 

 

「でございます」とか「です」は択一の選別されたものを指す言葉。

 

サンドイッチと弁当があれば、これが弁当でございますになる。

 

もちろんどちらも完結品であるので、こちらがサンドイッチになります

 

こちらが弁当になりますと言う言い方は、全く正当であり言い換える必要もない。

 

 

ねじれた太古の国語教育で志向が停止しているから、そんなことを言うのですよ。

 

和製英語やら造語は、数知れないほど存在して市民権を得ています。

 

「まじ?」や「あざーす」なんて、便利で良く使ってはしないか?

 

もっと言うならば、言葉の省略形や短縮形はごまんとある。

 

 

マックと言えば○○のことだし、スーパーと言えばスーパーマーケットの事でしょう。

 

バイクも車も実は、正しい言い方ではありません。

 

それらに市民権が与えられ、「なります」が駄目だなんてどうかしていると思います。

 

もっと言えば、ジーパン。 これって間違った言い方の最たるもの。

 

しかも、昨今ではホテルもジーパンでの入館もさほど問題にされない。

 

多数が推して、市民権を得たと言うことです。

 

 

自分たちの都合の良いように、言葉は変えて使い固定化させていく。

 

キャラ弁は可笑しな造語だけど、さして非難はされない。

 

そんな言葉、放送業界でも日常に使っていますよね。

 

 

なりますが鳴りますではなく(勿論成増でもなく)、完結を表すなりますならば

 

その言葉のどこが問題なのかと言うことですよ。的を得て正確そのものでしょうが。

 

それを若者言葉とかバイト用語とか言うのは、差別以外の何物でもありません。

 

 

商品なんて見ればわかるもので、言葉の節ふしに難癖付けても

 

弁当は決して美味しくなりませんよ。

 

なりますって言われたら「東京です、あざーす」て返しなよ。

 

そこに笑いが生まれても、敵意は生まれないと思う。

 

 

 


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