北海道ヒグマ生息の実態    2023.10.29



つい10年ぐらい前までは、クマと言えば本州のツキノワグマじゃなくて

北海道のヒグマのことを指していました。 それほどにツキノワグマは人里には来なかったです。

ヒグマの生息や頭数などは過去と現在ではけた違いに異なっており、正確な生息数は未だに

ハッキリとしていません。 北海道ではヒグマ管理計画を平成29年(2017年)から

平成34年(令和4年=2022年)までに策定しています。 


策定による地域個体群。(管理資料より)

※ 資料は北海道ヒグマ管理計画より引用
平成24年(2012年)の北海道のヒグマ生息数

①渡島半島地域の生息数は1400±600頭
②積丹・恵庭地域の生息数は800±600頭
③天塩・増毛地域の生息数は1000±700頭
④道東・宗谷地域の生息数は4200±2800頭
⑤日高・夕張地域の生息数は3300±1900頭

これらのデータから全道の生息数は平成24年(2012年)で

10600頭±6700頭と推測、23年間で1.8倍になったとされる。(※資料より)


人身被害は昭和37年から平成28年までに136人、内51人が死亡。

農業被害は年間、1億円から1億9千万円に上ります。

捕獲数は500頭から最大800頭、平成に200頭迄減少し最近は600頭。
クマは執着心が強く、個体を排除しない限り被害の減少は望めないとのこと。

どうやら環境省は、この北海道の実態を承知していない節があるようです。


1960年代まで春グマの駆除を行ってきた北海道ですが、個体数の激減に危機感を覚え中止。

その後クマの数はどんどんと増加。 駆除がないので人間を恐れず山を下りる個体も激増しました。

人的被害のみならず農業被害は、人間を恐れなくなったのが原因とされています。


同様のことが本州でも起きています。 保護してはいけない猛獣を保護すると言う誤った選択が、

人類を脅かしています。 昔の人は言ってます「クマは人類の敵だ」と。

そう思います。


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