ファストフードとレストランの誤解・違い 2024.2.5
似て非なる業務形態 ファストフードは俗称、レストランは業態 ごちゃまぜの認識が普通 |
誤認識が非常に多いのがこの業界。
コンビニとスーパーは天と地ほどに違うのに、同様に考える人は少なくありません。
特定商品を提供する、フードサービスチェーンもそうですね。
フードサービスとファストフードは似て非なるものですが、混同されます。
分類上はファストフードと言う分類(=お店)はありません。
いわゆるファストフードと言われているフードサービスと、
レストランは意味が全く異なります。分類が違うのです。
端折って言うと、注文されてから作るか、作り置きかと言う事になります。
作りたてでも、弁当はファストフードです。 作り置きが業務主体です。
巷のハンバーガーチェンはどうでしょうか?
マグドナルドとモスバーガー、この二店はどちらもハンバーガーレストランです。
ちなみに、マグドナルドの提供は早くファストフード並み、
モスバーガーは注文してから作り遅いと言うイメージがあります。
しかし、どちらも厨房があり店舗で焼き上げ(=最終商品化)ます。
よって業務形態はレストラン、ハンバーガーレストランなのです。
この超有名な両店は、嗜好や形態はやや異なりますが
列記としたレストランです。いわゆる、巷で呼ぶファストフード店ではありません。
早出しの商品をファストフードと言うだけで、お店のことではありません。
ハンバーガー店、フライドチキン店、そば店、たこ焼き店などを
ファストフード店と呼ぶのは誤解を招きます。商品が早いのでありお店の業態とは、
関係がありません。
要するにレストランのメニューにも、ファストフード(=早出し品)はあるのです。
分類で言うレストランの基本は、出来立てを提供です。
冷めたり温かったりと、商品に時間差(=作り置き)があってはなりません。
どんなに忙しくても、です。 お金は平等に支払われます、差は許されません。
ハンバーガーチェーンなど土日は多忙を極めますが、店内で提供する商品が
ヌルかったり冷めていたりは絶対に避けなければいけない基本事項です。
しかし、数を掃く為に諸事情で予期せぬ乖離が生じてしまいます。
もちろんこれは本社・本部の意図とすることではなく、
店舗の諸事情都合によることだと理解しています。
似たようなケースは都心でも良くありました。
ファストフードの頂点、立ち食いソバの汁の温度です。
熱いと回転が悪いのでわざと適温にする、そんなお店がありました。
当然美味いわけがありません。
確かに回転は営業戦略なので、分からないでもありません。
レストラン、それやっちゃ駄目でしょう。
消費期限やら賞味期限という言葉がありますが、レストランで提供する商品の
消費期限は短いはずです。調理後5分かも10分かも知れません。
温かいうち(=熱々)が食べごろ(=消費期限)なのです。
5分や10分、時間を惜しむ人はレストランには来ません。
また、レストランは飲食をする個別の場所が設けられています。
食べたらすぐ出る、長居が出来ないと言う回転オンリーの環境は
席があってもレストランとは言いません。 レストランは来店者が、個別に席を確保でき
る必要があります。来店客は店内で食すのがメインです。テイクアウトはあくまでも
便宜です。
実はハンバーガー店は、分類においてその他の飲食店に分類されています。
しかしマグドナルドやモスバーガーのように充分に席を確保し、
喫茶店のように飲料も提供するようになり、
要件を満たし申請すればレストランに分類されます。
マグドナルドについては以前本社に確認していますが、
ハンバーガーレストランとの回答でした。
広義にレストランは、下記分類の嗜好的料理を総合的に提供するお店です。
基本は洋食ですが、和食や中華もありハンバーガーレストランも存在する分けです。
何れにせよ、ファストフードと言う分類もお店も存在しません。
早く出されることの括りが、ファストフードなのです。
総務省による、分類は以下の通りです。(※総務省ホームページより引用)
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