オーディオ機器の寿命が来ている  2023.9.18


オーディオ機器の寿命は凡そ10年と言われいます。 使い方によっては30年も持つとも。

メーカーのパーツ在庫が使用期間の目安になります。 概ね6年もしくは8年でしょう。

それ以上は、故障しても修理できませんよと言う最後通告でもあります。 


オーディオ機器の寿命を延ばしたいならば、置く場所が第一。日の当たる南向きや西向きは、ノーグッドです。

10度違うと寿命が倍違うのが、内部のパーツです。 毎日使うのも寿命を早めます。 全く使わずほったらかしもダメです。

適度に使い、埃をためないようにする必要があります。 使わないときは、布などカバーで覆う手間が機器の寿命を伸ばします。


機械ものは購入日ではなく、製造年がとても重要です。 オーディオ機器はモデルチェンジが比較的少ないので、製品発売日と

購入日が大幅にずれるのは日常茶飯事です。 基本、モデルチェンジまでの期間が長い製品ほど安定している製品と言えます。

モデルチェンジは、至らない点があるからチェンジすると言う側面もあります。 


デノンの現用アンプは2004年発売の製品で、筆者は2012年に新品で淀橋で購入しました。 なんと、8年現役のアンプでした。

翌年モデルチェンジするとのことで、お得に購入できました。 そのアンプが11年目を迎えています。


 デノン PMA-SA11     デノン DCD-SA11 
       
       ※ 画像はDENON様のホームページより引用しました。
       

スピーカーは2018年、中古で購入しました。 2010年発売の製品で、前オーナーが2013年に購入した物です。

つまり、こちらも11年目を迎えています。 この5年間アンプもスピーカーも稼働時間は非常に少なく、300時間程度と思います。

今年の例外的な暑さを除けば、安定した使用保存期間と考えます。

スピーカーのツイッターグリルを購入後初めて外したら、エッジに切れ込みのような穴が開いていました。

左右ともに開いていました。 原因は分かりません。 


このグリルは、外したことがありませんでした。      分かりづらいですが、右のエッジに5ミリ程度の切れ込みがあります。 
       
       
       


音に影響があるのかメーカー及び購入店に問い合わせましたが、問題はないと言うことでした。

因みに修理だとツイッターは本体交換になり、出張費ともども35万円弱とのことで見送りました。 

測定器持参を希望しましたがダメで、耳で聞いて判断だそうで・・・意味がありません。

当然ながら販売店には新アンプを進められましたが、とても出せる金額ではありませんでした。


[もう一つの問題]

前述のとおり、機器は10年ないし30年は使うことが可能です。 しかしながら筆者には、そのような長い時間は残されてはいません。

このようなオーディオ機器は単に残しても、使えなければ重くて邪魔な粗大ごみと化します。

ですから、アンプを買い替えるのには躊躇するのです。 ペット同様、主が先に死んではお話になりません。

もう一つ考えるに、アンプの音質変化はオーディオ機器の中では最も差が出にくい製品であると言うことです。

これはCDプレーヤーも同様です。

この差が出にくい物を、大枚はたいて買う必要があるのかとも考えます。


かかるスピーカーは古くなったとは言えどモニタースピーカーであり、ソースのあらを如実に暴露します。

録音の悪いCDやらレコードは、ラヂオの音で鳴ってしまうと言っても過言ではありません。

良い音質のCDやらレコードほど、聞きたいと思わない音源である不条理です。

古くはなっても、未だにその能力の全てを出し切ってはいないと言う事実もあります。 このプリメインアンプにして、そうなのです。


今は第四世代のB&Wですが、家内のスピーカーB&W702S2は第三世代のスピーカーです。

良い悪いは別にして、全く違う音で鳴っています。 モデルチェンジとはこう言う物なのですが、聞きなれた音もまた捨てがたいのです。

現在のスピーカーは現代的な音であり、正しいのかも知れませんがオーデイオとは嗜好的なものでもあります。

確かにケプラーコーンには独特の色がありますが、それが温かみにも聞こえるのは事実です。


[変えられない事実]


実はB&W800D3は、下位機種より1年遅れて2016年に発売されています。 

つまり、それまでは多くのスタジオでB&W801及び800シリーズ第一世代から第二世代までが使われてきたと考えられます。

その期間は1980年のアビーロードスタジオからと、40年以上に登ります。 日本に於いては1980年以前はレコードオンリーの時代であり、

B&W発売以前のスピーカーを使いモニターしていたはずです。 そのメーカーはヤマハであり三菱であったでしょう。

JBLであったかも知れません。


因みに演歌歌手テレサテンは、1974年から1997年まで歌曲を録音しています。 演歌歌手藤圭子は、1969年から1980年頃までが最盛期。

残念ながら、B&Wのモニタースピーカーとは縁のない録音となっています。

ですからB&Wで聞くそれらの歌手の歌は実際の音とは、ややかけ離れた音で聞いていると考えなければいけません。

つまりB&Wで聞く限り、第二世代でも第四世代のスピーカーでも本当の音は分からないのです。




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