クールピクスS8100のお写真  2011.2.22




暫くぶりにコンパクトデジタルカメラを購入。(あっ、ゲストのね)

予算に限りがあり、目当ては再や酢のもとい最安のソニーの1600万画素カメラであったが、
あまりの小ささに却下されてしまった。キヤノンの1000万画素なども良かったのだけれど、どうも説得力がなし。
小さいのはやはり使い難い。概して大きいのは高い。いざ買うとなると結構うるさいのである。
あれこれ見たが決まらず、目に止まったのがCOOLPIX S8100とS5100であった。
S5100とS8100は実売で8000円の差・・・・。
結局は液晶モニターの大きさや仕上げの良さでS8100に決定した次第。
裏面照射CMOSなのじゃ。あはははは。

色は当初シルバーか黒と言っていたが、赤(ワイン系)になった。

ニコンクールピックスS8100

決め手は液晶の綺麗さ。これはダントツであった。色々見たが、青かったり黄色かったりマゼンタに寄ってたり
なかなか良いのがなかった。あとは動作。ボタンも軽くタッチも良く、まあまあ軽快である。
それと一眼レフに通ずるボタンの配置など、D90から乗り換えても違和感が少ない点。
気になるのはポップアップのストロボの位置。どうにも人差し指がかかってしまう、これは改善して欲しいな。
少々出っ張ったレンズバリアーもやや不安がある。背面のボタン類は直感的でとても使いやすい。
ダイヤルに割り当てたモードも適切で、さすがにニコンと思う所だ。

ニコンクールピックスS8100

D90が1200万画素で、S8100も1200万画素。CMOSの大きさは親子ほど違う。
はたしてS8100は一眼レフのサブカメラに成り得るのだろうか、これは興味のある所であった。
片や一品料理、こちらは幕の内。それぐらい違って当然であるが・・・。

35mm換算で30-300mm。
8群12枚構成。EDレンズ2枚使用。裏面照射センサー。
VR機構。EXPEED C2採用。

「実写画像」

非常にくっきり、はっきりとした
鮮明な画像である。
一見するとシャープで驚くが、平板ではある。
デジカメで撮ると何かが違うと言われる所以である。
色がやや薄い感じがするが、上品と言えば上品である。


歪曲は非常に少なく、単焦点20mmをも凌ぐ。安心して建物が写せるカメラである。(-0.7補正)

ニコンクールピックスS8100で撮った写真

上の場面の望遠端(300mm相当)。充分な画質である。(-0.2補正)

ニコンクールピックスS8100で撮った写真

日陰でも露出は正確である。繊細さも出ているようだ。(-0.3補正)


完全な逆光。驚くほどすんなりと写ってしまう。枝の描写は緻密で繊細である。(-0.7補正)

ニコンクールピックスS8100で撮った写真

色の淡いものがどれだけ再現できるか試してみた。
ビルのタイルなどにも収差は見られない。補正は完璧と言ってよい。(-0.7補正)

ニコンクールピックスS8100で撮った写真

遠景が逆光で潰れるかと思ったが、それは杞憂であった。
突き当たりの風景も破綻がない。

ニコンクールピックスS8100で撮った写真

たる型の歪曲が抑えられていて、街並みのスナップも安心。ハイライトもねばり露出に心配もない。



画像自体は非常にシャープで、良く写る。
一眼レフとの比較では、シャープネスを最大に効かせた状態の画像とほぼ同レベルの画像となる。
シャープが故に平板に感じられるかもしれない。これはコンパクトデジタルカメラであり、使用者層が違うので仕方がない。
拡大すると画像は破綻しており、これはこのサイズの撮像素子とレンズの限界である。
シャープネスは強いが、線はかなり細く600万画素クラスのカメラの線の太い画像とは一線を隔する。
標準での色合いは控えめで好感が持てる。旅カメラには充分すぎるほど高性能なカメラである。
被写界深度の深さを生かして撮るのがコンデジの使い方と思う。重い一眼レフに単焦点の広角レンズを付けて撮るより、
はるかに楽である。RAW現像が出来ないのが残念であるが、JPEG画像は完成度が高く不満はないと思う。


「解像度の比較」

縦横の縞の模様を写して見る。何れもストロボ照射。同距離にて撮影。

S8100による接近画像。(テスト画像)
ニコンクールピックスS8100比較写真


格子の中に、より細い線が入る。
撮影距離は1m弱。
素晴らしくシャープである。

この距離から1.5mほど離れて撮影する。
D90(1200万画素)、AF18-70mmED
ニコンクールピックスS8100比較写真


格子の中は全く解像しない。

ローパスフィルターの弱点が露呈している。
シャープネスを上げても解像はしない。
シャープネスの極めて足りない画像である。
ノイズを押さえ込んだ、
コンパクトカメラとは全く違う処理の仕方である。
撮像素子の性能も、
レンズの性能も出ていない画像と言える。

しかし、人間の目はがちがちに解像するわけでもなく、
実際にはこのような感じでしかモノを見ていない。
そういった観点からすると、
この感じも捨てたものではない。
素材の柔らかさなどの表現は、
解像度だけでは再現できないのも確かである。
D100(600万画素)、18-70mmED
ニコンクールピックスS8100比較写真


格子の中は全く解像しない。

しかし、600万画素と考えると
1200万画素と大差ないのに驚く。
全面に偽色が発生しているのが解る。
ベイヤー方式の撮像素子が、
全てを駄目にしているのが解る画像である。
S8100(1200万画素)
ニコンクールピックスS8100比較写真


最もシャープネスが強いだけに、
格子の中も解像している。

偽色は発生していないようだ。
このささくれ立った画像は、
意図して作り上げられたものだが、
解像感には貢献している。

画像を滑らかに描写するのではなく、
荒らすことにより解像度を高めている。
のっぺりとした画像ではなく、
軽くサンドをかけたような画像と言える。



肉眼で見てもほとんど同様で、真ん中の縦縞の線はほとんど見えない。
目を凝らして、やっと横じまが解る程度であるから、
このカメラは人間の解像度とほぼ同じ解像力だと思われる。
ここが1200万画素の限界でもある。
S8100は小さい割には、相当健闘していると言って良いのではないだろうか。


キッチリととても良く写るのだが、
やはり何かが足りない。
それは、味だったりこくだったりする。

それをこのカメラに求めるのは、それこそ
酷なことなのだろう。






なるほどのう、時代の進歩じゃのう。

またじゃ。

BACK