困るなあレンズの描写 2010.8.3



いやいや、やっぱし困ってなかった。賛辞なのだ。
レンズは同じ焦点域でも、レンズの構成やコーティングなどにより描写は同じにはなりません。
これらはすべて味でしょう。
ボケを多くしようとするとシャープさが損ねられます。キリキリとシャープなレンズは、
やはり出てくる絵はソリッドになってしまいます。
ちょっとゆるいようなレンズが、目には優しかったりするのです。困りものなのです。


シリーズE75-150mmの前ボケと後ボケ。
このサイズだとボケが縮小されるのでやや硬く見えますが実際は全く違います。
前ボケはフレアーが出てすこぶる柔らかいのです。
廉価判のレンズですが、ボケの滑らかさが中々素晴らしいと思います。
ニコンAi135mmのボケ具合。多分F5.6位と思いますが、ボケは素直で柔らかい。
かなり良い描写をするレンズと思います。

中古レンズでも相当に古いものは経年劣化でコントラストが低下します。
それがまた独特の描写を生みます。
コントラストの極めて強いレンズは、その性質を変えるのは中々に難しいのです。
コントラストが低下したレンズは、現像ソフトでコントラストは変えられるので自由度はあります。






つづく。

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