シグマ28mmF1.8Ⅱ 2010.9.23
ずうーっと心に引っ掛かっているレンズがある。昔使ったシグマ28mmF1.8Ⅱである。 残念ながら手放してしまったが、年を経るごとに残念だったと思うレンズである。 短焦点のレンズは他にニコンの50mmがあったが(20年前の話しじゃ)、 路地裏写真には当然不向きの画角であった。 それで、ニコンより安価なシグマを購入した。たしか2万円程度であった。 写りは期待するほどではなく(期待していたのじゃ)、逆光にも弱くフレアーが出て困ったりした。 もっと困ったのはフードで、立派な花形フードが付いているのだがよく外れた。すぐに緩くなりこれには閉口した。 レンズをしげしげと眺めて、なんでシャープに写らないんだろう。そういつも考えていた。 でも、それは思い違いであったようだ。それに気付いたのは、手放して相当な年月が経ってからであった。 当時は自家現像・自家プリントをしていたが、大体はべた焼きで済ませ引き伸ばすことはまずなかった。 それが評価の分かれ目だったのかも知れない。 古い写真をスキャナーで取り込んでいると、どうやらこのレンズで撮ったらしい写真がちらほらと出てくるのだ。なかなかに、シャープである。しっかりと仕事はしていた。 往年のシグマのレンズは、大抵が外装のゴムが経年劣化でべたべたになる悪癖がある。手持ちの数点は大丈夫だが、中古での購入には注意が必要だろう。それで、28mmの古レンズを探すのには躊躇するのも仕方がないことだ。 しかし、もう一度使ってみたいレンズであることは間違いがない。
下に作例があるが、じつはこのレンズで撮ったのかは定かではない。 当時、28mmのレンズとしては、トキナー28-105mm、タムロン28-200mm、シグマ28mmとあったが フイルムを見ると、焦点の移動がないのでやはりシグマ28mmではないかと思っている。 カラーネガを中程度の解像度で簡易に取り込んだもので、実際のフイルムやレンズの能力ではないことを お断りしておく。 撮影年は1995年頃だろうか。
以上。 つづくぞ。 |