28mmではたる型の歪曲が出ます。しかし高倍率ズームなどよりは少ないと言えます。価格の割りに、このレンズは中心と端の解像度の差が少ないレンズとして知られています。解像度は最新のレンズには及びませんが実に平坦な特性のレンズなのです。そのせいか描写は結構シャープに見えます。18-70mmレンズよりはやや良い数値を示すレンズです。倍率色収差も少なく、パープルフリンジも少ないようです。
前述の通り28mm域でのたる型の歪曲は顕著なので、これは割り切るしかありません。
現行のレンズとの描写は、古いレンズはやや立体感があるように感じ、現行のDXレンズは平板に感じられます。
これは一見して解るものです。色の出具合は古いレンズが健闘しています。18-70mmはやや浅い傾向にも感じられます。
|
|
感心したのは木々の描写です。それぞれの木々の色がはっきりとわかります。潰れることはありません。
コーティングはそれなりですから逆光には弱いのが難点でしょう。フードも小型のものは役に立ちません。
それ以外であればコントラストもあり、画像は鮮明です。
倍率色収差も非常に少ない。
|
|
グラデーションも繊細に表現できるようです。
この画像は無調整です。
|
|
次は200mmF4の描写です。
先般テストした135mmF3.5と描写は焦点距離による違いを除けばほぼ同じようなレベルです。そう書くとなんだと思われるかも知れませんが、普通廉価判のレンズは200mmともなりますと描写はかなり苦戦するのが普通です。
ところが、ほとんど135mmと変らぬ繊細で抜けの良い描写をします。これには少々驚きます。
このレンズは30年以上も前の発売になります。ボケは絞りが円形絞りではないのでやや硬く感じられますが、ボケ具合はまあまあ滑らかです。
APSだと300mm相当ですから使い難い面もあります。感じとしてはやはりズームレンズの200mm域とは少々違う感じを受けます。
これが単焦点の味なのでしょう。
AF70-210mmとの比較では、200mmの方がやや切れの良い感じ。ズームレンズはやはりやや平板に感じられます。
倍率色収差は出ますがそれほど大きくはありません。パープルフリンジはやはり出ますが同程度か少なめ。
|
|