フイルム写真その5 2010.2.13


カラーネガをモノクロ化するのも良いが非常手段には違いがありません。
いわば邪道です。
モノクロフイルムでは実際に出来上がる画像はかなり異なります。

以下作例を見てみましょう。



東京写真フイルムカメラ写真
フイルムならではのコントラスト。
この見え加減がじつに難しい。



この作品を見ている人は、
ネガがどのような調子で現像されたのか
全くわからない筈。当然ですな。

まあ言えば、
モノクロフイルムは抜けが良い。

この透明感はなかなか出ません。


だもんで、
じつはややノイズを付加しているのです。






撮影年
1995年から1998年頃。
東京写真フイルムカメラ写真


この作例は上とは全く違います。

見て解るとおり撮影時期は真冬ですな。

コントラストの出方がまるで違います。
これは上のフイルムと、
現像がちと違うのです。


やや軟調な出方になってます。

上は恐らく秋。
光の抜けも違うのです。



じつは、これもノイズを付加している。
わかんないだろうなあ。

東京写真フイルムカメラ写真






真冬で晴天だとコントラストが結構強くなります。
こういう被写体はまだいいほう。
デジタルだと泣きますな。

砂利やタイヤなんて、
照り返しがひどいんです。







撮影してから十数年経ったから、
もうこの車はないかもしれないなあ。



モノクロは色がないから階調が大事。ギンギンにすることもあるが、ほどほどに焼く。
このほどほども結構難しく、やってるうちにどーでも良くなる。

パソコンは楽だなあ。
楽だ楽だらくちんだ。ほれほれ。
というわけで、
デジタル写真のモノクロ化が浸透してきた。それでいろいろやるのだけれど、
ある域の階調が出ないことに気付いた。メーカーは知らんだろうなあ。

というわけでモノクロは中々に楽しいのだ。でも現像は自家処理でないと高くてとてもやりきれない。

今あるモノクロネガをデジタル化するのが先決だろうけど、正直めまいがする。

ニコンF90X 使用レンズ不明。

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