超中古レンズの使い方 2010.3.6



数十年を経た超中古レンズや曇りやカビの発生したレンズを使用するのは大変です。まず止めた方が良い。
レンズにダメージを受けたものはやはり使い物にはならないのです。
レンズは新品に限るのです。


まてまてまてーぇい。まてーぇい。

わしじゃよ。わしじゃ。
なんだと、曇りの発生したレンズは使い物にならないだと。あははははは、ちゃんちゃらおかしいわい。
下の写真を見てみろ。
どうじゃ、普通に写っておるじゃろ。そのまま使おうとするからいかんのじゃ。なんのために現像するのじゃ。
近ごろは現像ソフトがあるじゃろ、文明の利器は使ってこそなんぼなのじゃ。違ったか。
下の作例はカラーをモノクロにしておる。バランスをとるためにコントラストやガンマをちょいといじっておる。

それでおしまいじゃ。あははははは。



東京写真ギター
カラーですが
モノクロ化
しております。


ニッコールAi35-70mmF3.5
ニコンD100


この曇ったレンズがどれだけひどい描写をするか下を見てくだされ。
あーひどい画像ですねえ。全部こうですか・・・。
そうじゃ。レンズが曇ったものは乱反射を起こしてこのようになるのじゃ。
レンズ自体は非常に優秀じゃから補正をすればわけはない。

東京写真中古レンズの画像

ニッコールAi35-70mmF3.5
ニコンD100


下が見た目に近いように補正した画像じゃ。物凄い強風で雲が垂れ込めていたぞ。
どうじゃわかるじゃろう。あははははは。
こんなもんだわい。

東京写真中古レンズの画像
ニッコールAi35-70mmF3.5
ニコンD100

すべてのコマがこのようになるのでついでに一枚。
東京写真中古レンズの画像
ニッコールAi35-70mmF3.5
ニコンD100


下がほぼ見た目に近い仕上がりとなったぞ。さすがに古くてもニッコールじゃのう。
わかったかのう。現像は見た目に近く再現してはじめて終了なのじゃ。
人任せも機械任せもいかんぞ。
カメラもレンズもこのように立派に仕事をしておったのじゃ。
手を抜いては写真家とは言えんぞ。あははははは。

東京写真中古レンズの画像
ニッコールAi35-70mmF3.5
ニコンD100


ニコンD100 

(ニッコールAi35-70mmF3.5、1977年12月発売。発売時価格\95,000。)

ニコンF2の時代です。オートフォーカスなぞなかった時代の標準レンズなのであります。
1977年ニコンAi方式元年のフルラインナップのひとつでした。

33年前貴方は何をしていましたか。
時代を経ても実用になる設計の確かさには感嘆せざるを得ません。


つづく

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