アンプはトランスとコンデンサ・・・。  2018.11.3


はい、そうです。 電源を取る以上一番の大事な所はトランスとコンデンサですね。

これは流れる最大の容量で決まってきます。 従って、出力が小さければそれらは当然のごとくに小さいのが、普通です。

大出力ほど大きなトランスとコンデンサが必須になってきます。 ここまでは理屈なのですが、理屈通りにいかないのがオーディオなのです。

例えはおかしいですが、1キロ先まで行くのに軽でも大排気量のベンツでも、着くのは同じです。

よーいドンならば明らかに差が出ますね・・・。 時間軸が同じならどうでしょう、同じ時間にフィニッシュしたら同じでしょうか・・・。

測定器に出る数値は、5万円のアンプも100万円も大差ないです、というか同じです(>_<)。

でも音は違って聞こえるはずです。 それには色々な理由があって、測定器はある意味単一なのです・・・(+_+)。バカとは言わない。

ですから、メーカーでは必ず人間が試聴をします・・・。 そこで色々弄るわけですね。 何を変えても音に出るという事を。メーカーの

技術者は知っっています。 そして「素」の数値も知っています・・・。 かつてのオーディオの黄金期は、過渡期でもありました。

測定器も当時のレベルで、コンピューターもなかった時代です。 図面による設計のカット&トライの世界であったのです。

さらに問題なのは、スピーカーが非常に遅れていたのです(>_<)。 レファレンススピーカーが、現在のようなものではありませんでした。

しかして、オーディオの黄金期にはそのスピーカーも飛躍的に向上しました。

先に述べたように、オーディオはトランスとコンデンサですから、そのトランスやコンデンサに力を入れたメーカーが存在しました。

今は無き山水電気です・・・。 トランスのメーカーでしたが、アンプも非常に人気を博しました。重量級の製品が多かったですね。

当時は影が薄かったですが、日本コロムビア(現DENON)も重量級の製品でした。

重量級だとどうしても材料に経費がかさみます。 ですから、出来るだけ軽く作ろうと言うメーカーもありました。

重いトランスを無くした電源を考えたメーカーもありました。  オーディオの黄金期が終わり、減衰期になりますと部品はチップになり

益々製品は軽量化に向かっていきました(-_-;)。 アンプの構成部品で重いのはトランスとシャーシが最たるものですね。

現在発売中のDENON PMA1600NEは、重量が17.キロ以上あります。 このアンプはエントリー機とも言えますが、この重量です。





ソニー  TA-FA777ES 1999年 200,000円
重量23キログラム
サンスイ AU-07 アニバーサリーモデル 1996年  450,000円
重量34キログラム
 
大型のトロイダルトランス。
   
大型のトランス。大容量のコンデンサ・・・。
     
     

Accuphase E-530  2002年 500,000円
重量25キログラム 
※ ここまで画像は「オーディオの足跡」様のホームページより引用
 
DENON PMA-SX1    580,000円(現行品)
重量30.4キログラム  画像はDENON様のホームページより引用
     
     DENON PMA-SX1 の内部。トランス部分とコンデンサが大きい。
 
以上、プリメインアンプのトランスとコンデンサについて

記載しました・・・。

サンスイのアンプの凄さが伝わってくるような写真ですね・・・(*^^*)。

重いことは振動に対しても効いてきます。


やがて、スピーカーシステムも重く大きな時代がやってきます。


   
私の現用アンプはDENON PMA-SA11 2005年発売 (生産終了品)です。
発売時価格 360.000円 重量29キログラム
  
 後継機 PMA-SX11 2015年発売 380,000円
重量27.4キログラム
     
10年以上も前の設計・・・。10年間製造された・・・(*^^*)。   非常に似た部分がある・・・(*^^*)。 無駄を排除し音質はグレードアップ
した模様・・・(^^♪。 
     
 ※ 画像はネット及びDENONホームページより引用しました    

10年間もモデルチェンジしなかったというのも凄い・・・。 しかし、買い替えについては、カメラのニコンD800EがD850になったようなもので微妙に難しいものがあります。

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