リビングオーディオ 2019.1.6
リビングオーディオというのは専用のオーディオルームではなく、リビングルームをオーディオ兼用にしている部屋を言います。 専用のオーディオルーム構築はハードルが高いので、多くの方はリビングオーディオを構築されていると思います。 また、多くのリビングは縦長でスピーカーの左右の壁に余裕がないのが一般的です。 また、スピーカーの後方にも余裕がないはずです。 スピーカーをのびのびと鳴らすならば、スピーカーは小さくなってしまいます。 見た目を重視してかつグレードアップを考えると、スピーカーは やや窮屈な存在になってしまいます。 音の再現としては、随分と損をすることなりますね・・・。 私のかつての六畳オーディオは、自部屋で したが、その狭さに辟易としていました。 ただ、その狭さゆえにスピーカーをどうすればいいのかが解った気がします。 マンションにしろ戸建てにしろ、リビングルームをオーディオ兼用にするには様々な問題がありますね。 家族のいる場所なので、 家族の同意を得られなければ構築は難しいと思います。 リビングルームをオーディオ兼用にする場合、必要不可欠なのはテレビだと思います。 家族にとっては、テレビこそがリビングルームの主役なのです。 リビングルームが大きければ、どうしてもテレビは大型になります。 テレビ主体だと、スピーカーの置く場所は両サイドに追いやられるのが現実だと思います。 反射面が大きいテレビは、オーディオには全くもって鬼門です。 大きさに関係なく、スピーカーの間に反射物があるのはだめなのです。 テレビをその都度移動するのは現実的ではありませんから、オーディオ時には反射面を覆うなどの所作が必要になります。 これは必須事項ですね・・・。 調音パネルや吸音パネルを周囲に置くこともアリですが、スピーカーの間の空間が消えるわけではありません。 ここを誤解されないように・・・。 また、大きなスピーカーは直接的に音が飛び込んでくるので、そのままでも満足している人も多いと思います。 しかし、真ん中のテレビやテレビ台を撤去して聴いたならば、その違いに愕然とするはずです。 テレビやテレビ台を撤去できないのがリビングオーディオですから、音の再生としては6割を目標に手を加えて行くのが賢明です。
スピーカー間にテレビやラックがあると問題になるのは音場です。 ですから、音場の必要性のない音楽ソースでは気が付かないことが多いのです。 クラシックは音場型ですので、スピーカー間にテレビなどがあると阻害されてしまいます。 しかし、オンマイクのジャズやロックなどでは 音場という意識があまり働きませんから、気にしない人も多いと思います。 イージーリスニングやクラシック音楽、ピアノ曲などは 音場が良くないと良い響きの音楽になりません。 また、顕著に違いが出るのは、ヴォーカルです。 編集時にエコー処理されていますから、 音場型の空間でないと、きつめの音に聞こえてしまう恐れがあります。 この写真の和室の音は、それなりに鳴っていますが、我がオーディオルームの音とは、あまりにも違います。 とは言うものの、この和室のシステムは当初より随分と手を加え機器もグレードアップされています。 何事にも生活空間である以上、変えられない点は多々あります。 ただ、音楽再生時に邪魔になるものは極力排除するのがリビングオーディオ、そして60点再生システムへの道です。 |