フェルミのパラドックス  2022.11.7

地球外生命体に対する科学者たちのジレンマ

 
何故、人類の探査は一方通行なのか。 何故、異星人は地球に来ないのか。 宇宙の中で、人類は唯一の存在なのは何故か。

地球外生命体に対する、科学者たちのジレンマは止まることがありません。 地球は宇宙において、特別な存在ではない事が分かっています。

太陽などの恒星系もそうで、銀河系などの星雲や星団もすべからく同様なのです。 ですから、生命体と言うものは場所が違えど同じように進化すると

考えられます。 ですから、宇宙人はバルタン星人の様にはなりません。想像を超える様にはならないのです。


ですから進化が遅い早いはともかく、同じような条件の惑星ならば同じような異星人が存在すると思います。

地球とほぼ同じような環境は、恒星に対して同じような質量であったり距離が必要ですが、それを満たす惑星はかなり存在するだろうとされます。

地球に近い数百のサンプルの星には見当たりませんが、宇宙には数千億の地球型惑星があるとされます。 桁違いなのです。

近年赤色矮星を調べただけでも、5千個発見されています。 この5千個がに知的生命体が存在しなくても、まだまだ限りなくあるのです。

認知しあえるのは、同じく進化したもの同士なので、進化の時代がずれればお互いに知ることは出来ません。

双方から、お互いが見えないのです。 その可能性の方が、非常に高いと思います。


地球の現在までの数十億年において、人類が宇宙に電波を発信できる状態になったのは数十年にしかなりません。

人類が生まれて1000万年、高度文明の期間はほんの一瞬です。 この一瞬が、異星人の一瞬と合致すると言う方が可笑しいのです。

どちらも、その存在を認知できないまますれ違うに違いありません。 数十万年も継続して、電波なり送り続ける必要があります。


現在までの研究で、地球は誕生後数十億年に渡り酸素が少ないかゼロの時代とされます。 酸素がなければ現有する動物は生存できません。

また、全休を覆う氷の時代も長く現在のような時代は稀であったとも考えられます。

現在の生命は、10億年後もしくはそれ以前には消滅します。 つまり、地球外生命体がいつ地球を訪れても住めない状態が普通の惑星なのです。


もう一つの考え方もあります。 マジックミラーのようなものです。 片方は良く認知できるが、片方はその存在すら分からないと言う事です。

直ぐそばにいるのに見えない、分からない。 そういう世界は存在しますね。 赤い字で書いた文字や図は、赤いフィルターを掛ければ見えません。

勉強の時やりましたね。 見えるべき手立てが欠如していれば存在を知ることはできないのです。

そう言う事を突き詰めていくと。   地球外生命体はいるけど地球人には見えない分からない。 地球外生命体は既に地球に降り立っている。

地球人に同化して存在しているとも。 まあ、考えられなくもありません。


地球外生命体の宇宙船と言うのは、形はともかく我々に見えるものなのかと言う疑問にも辿り着きます。 戦争時にカモフラージュや迷彩を

施しますね。 また、カエルなどは周囲の色に同化する。 場所により迷彩が可能ならば、宇宙船や宇宙人は見えませんね。

ステルス宇宙船なんて怖すぎますね。 神出鬼没の説明がついちゃったりします。 技術なのです。 人間でも可能な技術です。


言い出せば、きりがないくらいの矛盾が存在します。 それが、フェルミのパラドックスなのです。

ここに科学者のジレンマがあります。




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