小惑星が地球に衝突することは  2022.11.7

小惑星はいつでも落ちてくるが、驚異的なものは今少し大丈夫とされる


地球には、小惑星が間断なく降り注いでいます。 しかし、脅威となるほど大きなものはほとんどありません。


現在確認されている隕石の跡(クレーター)は、10メートル以上の物で世界では182個とされています。 

現在までに確認されている小惑星は45万個とされ、その数は年々更新されています。 それらの一部が落ちてきます。

小さな隕石は、世界で5万個確認されています。 地表に到達しない隕石は、年間数千個にもなります。 大気がなければ、月同様ぼこぼこになるのです。

現在の研究では、恐竜が絶滅した原因は直径10キロメートルの小惑星の衝突とされています。 衝突した場所はメキシコのユカタン半島で、

その痕跡が海底から見つかっています。 僅か6600万年前のことです。  

この衝突に派生する気候の急変で8割に至る動植物が絶滅しました。 今の生命体は、その僅かな生き残りとも言えます。


現在は、地球落下の可能性のある小惑星の調査が行われています。 軌道や大きさを調査して、危険度を図ります。 また、計算上衝突が確実ならば

衝突を回避する方法も考えられています。 先般NASAは、衛星を直径160メートルの小さな小惑星に衝突させて軌道を変える試みを行いました。

それによると、僅かながら軌道を変えることに成功しました。  小惑星本体の破壊は不可能ですが、核ロケットなどを複数使用すれば

十分に軌道の変更が可能であると確認されたわけです。 ただし、直径40キロメートルを超える小惑星に対しては全く対処ができません。


現在の研究では、数億年に一度の割合で小惑星の衝突シャワーが起こるとされています。 月のクレーターも、その衝突シャワーにより、

一度に数十個もクレーターが出来たとされます。 同様に地球にも降り注ぎますが、地球では数億年前の痕跡は消え去るので確認できません。

最も身近な脅威が、太陽系に存在する訳です。


最も身近な接近例としては直径340メートルとされる小惑星が、2029年に地球の3万2千キロ地点を通過すると言う事です。 

因みに、地球の直径は凡そ12700キロメートル、月までの距離は凡そ38万キロメートル。 月までの10分の一の近さを通過します。

これは数年前、2068年に地球に接近し衝突するとされた小惑星です。  再計算の結果、衝突は回避され直ぐ近くを通過するとされたのです。

地球の周りには4つの小惑星群があります、そのうちアポロ群は地球の軌道が全て入りますから脅威となり得ます。


NASAの小惑星探査機サイキはミッションが延期されていましたが、ミッションの継続が発表されました。 但し、地球も小惑星も動いていますから

打ち上げにはタイミングが必要になります。 早ければ2023年10月、打ち上げられる予定です。

人類が生き延びるためには、地球以外の物質を調べる必要があるのです。 地球は小惑星等のの結合体でもあるので、生命の痕跡を探します。



 小惑星帯の位置関係。         衝突が懸念された小惑星のレーダー画像。
         

火星の内側にある小惑星群、4つあるとされています。 最も脅威なのは、地球の軌道がすっぽり入るアポロ群です。

小惑星イトカワもリュウグウもアポロ群の所惑星になります。 下の4つの小惑星群にくらべ、小惑星帯はとても大きなものだと分かります。
 アテン群 一部の軌道のみ小惑星群にかかる。        アティラ群 地球の軌道の内側。
         
 アモール群 地球の軌道外。        アポロ群 軌道が全て収まる。
         
         ※ 画像はウイキペディア様より引用



HOME   BACK