人類はいつまでも地球にいられない  2022.11.7

人類存続の為に、地球を捨てて移住する


人類の生存と進化の紐は、先へ先へと伸びて行きます 。それが途切れないように、しなけれないけません。 人の寿命は短く、これからも伸びることには

限界があります。 紐のように繋いでいくならば、個々は存在しないけれども種は存続し先へと進む事が出来ます。

引き継がれてきた人類の紐は、1000万年(過去は500万年)の長さになりました。 しかし地球の年齢は46億年ですから地球ににとっては、

 

ほんの僅かの時間でしかありません。 現在でこそ人間の寿命は70年とか80年ですが 500万年~1000万年を通して人間の寿命は30年以下とされますから、

高度文明を持ってからの数十年など、計算に値しないほど短いのです。 

 

高速度カメラで撮影されるように、一瞬で人類は地球上に広がり一瞬で跡形もなく消え去ります。

そして何事もなかったように、地球は動き続けます。 


そんな長い寿命の地球も、生まれて年を取りいつかは老いて行きます。 地球の老化よりも、太陽の老化の方がずっとずっと早くて

40億年後には地球は老化して巨大になった太陽に焼き尽くされてしまいます。 地球上の生命体は、それよりずっと前の20億年前には絶滅します。

しかし、20億年どころか10憶年も酸素は持たないと言う研究結果が出ています。 しかも、その10億年の間にも地球は変動し続けます。

寒暖を数十万年、数億年と繰り返すとされます。 その間に、生命体が発生しては絶滅を繰り返すと想定されます。    

前述のとおり、地球にとっては数秒であり数分なのです。 鍋に沸かした泡のように、間断なく起きては消えて行く世界です。


地球温暖化が進むと、人類の生存に支障をきたします。 酸素が少なくなると、人類は絶滅します。 それは、かなりの速度で迫ってきます。

1億年以内に、地球を脱出する必要に迫られるでしょう。 ゴキブリは3億年同じとされますから、人間も負けないように生き続けなければいけません。

ゴキブリは3億年変わらず地球にいて、恐らく地球外に行ったことはありません。 コンピューターも作れず、ビルも作れずロケットも作れません。

それでも、3億年も変わらず地球の困難な変動に順応してきたのです。 驚異の生物です。 正に動く化石です。


人間は、あまりにもその進化が急激です。地球に比べ数分にも満たない生命体で、その文化はコンマ何秒の世界です。

どうして、こんなに急ぐのでしょうか。  急がなければいけない理由があるのでしょうか。 答えはどうでしょうか、

有りだと思っています。 人類の進化は必然なのだと思います。 そうでなければ、宇宙の全てが説明できないのです。

地球が咳をすると、地球上の生命体は絶滅します。 小惑星が衝突しても、生命は絶滅します。 ゴキブリ以外は、といっても過言ではないでしょう。


地球上の生存サイクルは決まって訪れます。 宇宙にあるもの全てが生きています。 動いています。

どうして人間が生まれたのか、どうして気が狂ったように進化をし始めたのかですね。 そうしなければいけない理由があったのだと考えます。

来るべき終焉を知らせる(=知る)何かが働いたとも考えられます。 それは、地球を離れるためになされた進化なのかも知れません。


予知でも予言でもなく、そう言うプログラムがDNAに組み込まれていると思えてなりません。 人間は、必然と宇宙を理解し地球の立場も理解する。

もう、いつまでもこの星にいられないのだと気づくのです。 ですから、地球外生命体は現れないかも知れません。


火星を目指し、次は最も近い星に向かう運命なのでしょう。 人類は1億年も待たずに、は居住地を求めて地球を離れます。

数多くの人間を宇宙に送り込むのは、簡単ではありません、 例えばですが、毎日ロケットを打ち上げても1年で5千人程度、100年で50万人。

1000年で500万人しか脱出できないでしょう。  多くの人が暮らす巨大な母船は、必要不可欠になると考えられます。

脱出できず残された人類は、地球で過酷な運命に晒されることになるでしょう。 


先に述べた通り、先に進めるのは僅かです。 僅かでも連綿と人は進み続けなければいけません。 一番近い星は4.3万光年先ですから、

真っすぐ行っても8万年、幾つもの母船を継いでで行くのならば数倍以上は掛かるでしょう。 軌道上に、駅のように母船を配置しなくてはいけません。

着いた先に住める環境がなければ、また次に向かわなくてはいけません。   どれだけ彷徨えば、人類は安住の地に辿り着けるのでしょうか。

数十万年数百万年に及ぶ旅になるかも知れません。


実際は、これらは実現不可能だと思います。 何故ならば、人間は地球にいて生まれ、重力を受ける前提で生きています、いや生きられます。

重力がないと、筋力も落ち老化も早まります。 長生きは不可能とされます。 宇宙船内で重力を発生させるしか、方法はありません。

更に、移転先の惑星の問題です。 最も近い火星にしても、もとより環境も全てが異なるはずですから、順応はすぐにはできず

多くの人は長く生きられないと思います。その惑星(=移住先)に適した体になるには、相当の世代交代が必要になると思われます。 

人類の存続は別の戦いにもなります。 地球脱出の場合、もう地球には戻らないのですから異なる人間に変化していくのは致し方ありません。


恒星間移動の場合、先述のように膨大な時間を必要とします。 姿かたちも、原形をとどめることがないかも知れません。 

それは恐ろしい変化になるかも知れません。 宇宙では、地球型生命体である必要は全くありません。 重力のある星にいてこその姿かたちなのです。

宇宙空間のみでは、もはや地球人と言う概念すら薄れるかも知れません。 記録データで見る人間の姿は、違っていることでしょう。
  

数万年経ったかつての地球人は、歴史を紐解かない限り何故今ここ(宇宙空間)にいるのかも分からないと思います。 

それは人間が、何故我々は地球にいるのかと考えた事に重なります。

願わくば、数万年たっても数百万年経っても、我々と同じ姿かたちであって欲しい。 地球人を救うために離脱した、かつての地球人を忘れないため。


それが、ルーツだから。




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