聴覚障がいとは

聴覚障がいとは、正常な人(以後健常者と呼びます)に比べ著しく聴力が劣るレベルの障害を言います。
音はデシベルと言う単位で表されます。全く無音の状態を0デシベルとし、数値が大きくなるほど音は大きくなります。

通常の会話は60デシベル程度、犬の吠える声やグランドピアノの音は100デシベル。地下鉄の騒音も90~100デシベルに達します。
大きな声は80デシベル、耳元での怒鳴り声が100デシベルと言われています。


私が測定した騒音レベルは以下です。
大型スーパーの二階で測定した騒音は75db。同じく4階65db、ビル工事中の幹線路上の騒音が71db~75db、バス通過時90db、地下鉄ホーム62~75db(歩行音)、
地下鉄車内82~88db 停止時車内45~50db、車内アナウンス90db、ホームアナウンス90db。走行は90db以上。
大型総合病院の一階通路65db、二階待合57~60db、いずれも混雑時。

身体障害者手帳が交付されるのは聴力障害6級からで、基準は両耳70デシベル以上または片耳50デシベル以上他方90デシベル以上となっています。

このデシベルと言う単位は、対数なので分かりにくいいですね。50デシベルと53デシベルでは数値で3デシベルしか違いませんが、実際に入る力は1.4倍となります。対数なので、12デシベルは4倍、20デシベルは10倍、40デシベルは100倍、60デシベルは1000倍の力が入っていることになります。

数値の10デシベルの違いが数値が大きくなるほどに現れます。聴覚レベル40デシベルの人と50デシベルの人は、考えられないほどに聞こえが違います。また50デシベルの人と、60デシベルの人もまた相当に聞こえが違います。40デシベルの人は何とか話が分かるが、60デシベルと20デシベル開いたら、もうほとんど聞こえませんし、聞き取りは出来ないレベルなのです。補聴器なしでは生活が出来ないレベルになります。

90デシベルになると、耳鳴り以外聞こえないと言っていいでしょう。都心の大通りの車の騒音も全く聞こえず、無声映画の様になります。
危険が予知できず、クラクションも聴こえず非常に危険な状態になります。

もちろん、補聴器である程度はカバーできます。ここで知って頂きたいのは、カバー出来るのはある程度であるということなのです。


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