聴覚障がい者とは

聴覚障がい者とは、耳の聞こえに不自由をしている人全般を指します。
先天性の障害や、加齢による障害。病気による障害など多岐にわたり、数百万人が障害を抱えているとされます。

身体障害者福祉法と言う法律があり、基準に該当される場合「身体障碍者手帳」が交付される。

両耳の聴力レベルがそれぞれ100dB以上のものを2級。
両耳の聴力レベルが90dB以上のもの、耳介に接しなければ大声語を理解し得ないものを3級
両耳の聴力レベルが80dB以上のもの、耳介に接しなければ話声語を理解し得ないものを4級
両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下のものも4級
両耳の聴力レベルが70dB以上のものを6級
片耳の聴力レベルが90dB以上、他耳の聴力レベルが50dB以上のものも6級
として区分しています。

2級は税金等生活において影響が大きいですが、6級は交通の補助(割引)程度となります。

中途失聴者は普通に話せますが、先天的に全聾の障害を持っている場合自分では聞こえないので話すこともできなくなります。少しでも話せる人はまだ聞こえていると言う事になります。言葉が聞こえなくても音が入るのは安全上必要なので、補聴器は必須となります。

身体障害者福祉法により、補聴器の補助を受けることが可能です。
厚生労働省の補装具費支給制度による購入基準金額は以下です。(耐用年数5年)
高度難聴用ポケット型 34,200
高度難聴用耳かけ型 43,900
重度難聴用ポケット型 55,800
重度難聴用耳かけ型 67,300
耳あな型(レディ) 87,000
耳あな型(オーダー) 137,000
骨導式ポケット型 70,100
骨導式眼鏡型 120,000
 
補聴器屋さんでは、この金額に該当する機器を置いて販売をします。障害者手帳により自己負担額は1割(原則)となります。

誰かが言ったそうですが、「ろう者は聞くこと以外は何でもできる」と。またヘレン・ケラーは、「耳が聞こえないことは人と人を切り離す」とも言っています。
聴覚障がい者は、何でもできる普通の人間であることには違いありませんが、普通の人達から疎外される立場の人間でもあるのです。

「あなたの空を飛びたいと」言う歌があります。聴覚障がい者はこう思います。「あなたの声が聞きたい・・・。いつまでも。いつの日にか・・・。」と。

聴覚障がい者とは耳が聞こえない、ただそれだけの人たちです
その人たちの耳になって頂けませんか。

それが私たちの、願いです。


BACK