聴覚障がい者でも出来ること。


耳が聞こえなくても出来る事はなんでしょう。

私はピアノを練習しています。電子ピアノですが・・・。全聾ではありませんので、練習は出来ます。

ピアニストにも難聴者はいます。フジ子・ヘミング氏は片耳がダメで、もう一つも半分以下と聞きます。でも、小さいころから習っている訳で
そういう意味ではピアノはもう体の一部なんでしょうね。
先天性の重度難聴ピアニストでコンクールで優勝した小林淳一氏もいるようだが、聞いたことは有りません。
曲はラ・カンパネラ・・・、難曲ですね。

そんなで、音の出る物は多分OKだと思います。私はエレキギターも持っているのですが、これはちょっと難問でした。と言うのは、チューニングが合わないのです、数分もせず合っていたチューニングが30分経っても不完全でした・・・。微妙なチューニングはちょっとハードルが高いようです。
それで、ギターは弾かずピアノを練習している訳なのです。

生ピアノ(グランドピアノ・アップライトピアノ)は、難聴者に優しい楽器です。と言うのは、普通に音が大きいのです。ですから、補聴器なしで聞こえます。
ホールの貸しピアノで練習していましたが、最近は自宅で電子ピアノオンリーです。
前に何度も述べていますが、私にはピアノの全音階が聞くことが出来ません。右手の高音部と、黒鍵の半音が識別出来ず迷います。
右手の10音(黒鍵含む)はカタカタと言う鍵盤の音しか聞こえてきません。2300Hz位が限界のようです。
グランドピアノは弦が最も耳に近いので、3000Hz位までは聞こえます。低音は聞こえるのですが、恐らくに聞いているのは倍音でしょう。

楽器以外では、音楽をオーディオ機器を通して聞くことが出来ます。補聴器さまさまと言う感じです。
ただ、ぶんぶんと言う低音は聞こえておらず寂しい低音になります。高音は補聴器の仕様により、5000Hz以上を圧縮して、5000Hz帯まで戻すと言う
サウンドリカバー機能が標準で付いていますがちょっと物足りなくも感じます。それで、サウンドリカバー機能をオフにして聞いています。
左側は1000Hzから2000Hzまでしか聞こえませんが、それだけでもステレオ感は得る事が出来ます。ですから、音楽鑑賞は補聴器両耳装着必須です。

耳で可能なことは、声を聴くこと、音楽を聞くこと、楽器を演奏する事ですから、取りあえずは出来ると言って良いでしょう。

もちろん、健常者にはどのように聞こえているのか分からない点も多々あります。山は上るためにあり、障害は克服するためにあると思います。
限られた物を最大限に生かす。それが大事なのかも知れませんね。
[追記]

ギターがダメな件、7ヵ月ぶりに引っ張り出したら、何か違う。チューニングができそう・・・。それで、納戸にしまい込んだアンプを引っ張り出して
鳴らしてみる。おおっと言う感じで音が分かる。どうやら低域がかなり回復した感じです。ただ本当の低域は出ていない感じで、倍音が聞けている感じなのです。それでも大進歩、これならギターも練習ができる・・・。
大枚はたいて買ったはいいが、この数年ほとんど触っていなかったのです。弾かないなら処分をと散々言われてきましたので、少し安心なのです。
ピアノは何とか聞けるが、ギター(エレキは)難問なのでした。


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