デジカメと一眼レフカメラ(銀塩カメラ)、どっちがいい?(※ 2002年当時の事情)
■ 六つ切りや四つ切(A4サイズ以上)に伸ばすなら、迷わず銀塩カメラ。
自家処理をしない人でも、リバーサルフイルムを使えば素晴らしい写真を残すことができます。
デジタルも600万画素の時代ですが、まだまだフイルムには及びません。
■ 風景写真を撮りたいなら、やはり銀塩カメラ。
フイルム写真は、デジタルと違って情報量が圧倒的に多いので銀塩カメラがベストです。
■ スナップ用途、作品作りのためのスナップじゃなくて「メモ的」な写真なら、断然デジカメです。
サービスサイズの、同時プリントしかしないのなら今のデジカメは充分以上です。
ただし、最低でも200万画素は確保して下さい。 サービスサイズしかしないのなら、
同時プリントの方がコストは安いでしょう。
■ デジタルカメラの高画質タイプ、300〜500万画素のものを買った場合、プリントに不満がでても
そうは簡単に銀塩カメラを買う
訳にはいかないと思うので(予算のある人は別)、慎重な人は銀塩カメラにしておきましょう。
パソコンのモニターもそうですが、プリンターではなかなか思ったように
プリントできないのが実情です。
■ ホームページを持ってて、写真を載せる機会が多い場合はデジタルカメラが良いでしょう。
640サイズ(30万画素)でしか載せないから、30万画素でいいというのは間違いなので、
200万画素以上のカメラで撮影しましょう。
大きなサイズを縮小するのと、小さいサイズを縮小するのでは全く画質が違って来ます。
リサイズ時には情報を間引くので、
もともと情報が少ないものは、より汚くなります。 レタッチソフトにより画質の劣化は相当
違いますので、高性能なレタッチソフトを
使いましょう。
■ 子供や赤ちゃんを撮る場合は、どうでしょう。 これは選択が非常に難しいですね。
デジタルは劣化しないのが特性ですが、実際は規格の点やプリンタの退色性など
未知数の部分が非常に多くあります。
CD-Rメディアなど、傷を付けたらおしまいで数十年の保存の実績は未だないわけですし・・・。
フイルムならば、2〜30年。プリントもアナログなら2〜30年は充分退色性はあります。
モノクロならば4〜50年は当たり前に持ちます。 そういう意味で、
デジタルカメラはまだまだ未知数です。
同じデジタルでも、テープに記録するDVビデオはテープを使用するので、
非常に安全性は高いといえます。
磁気テープは数十年は楽に持ちます。 結論として言うならば、デジタルをメインとして
サブカメラとして銀塩カメラを
使用したら良いでしょう。 フイルムを押さえとして残すのです。
■ データ喪失の危険が、デジタルデータでは常にあります。 パソコンのHDのトラブルや、
メディアの不良でデータが読めなく
なることもあります。 そういう意味では、バックアップのカメラがないと完璧ではありません。
■ 室内や普通の照明下でも、明るいレンズを使っているデジタルカメラはストロボなしで
良く写るので、業務用や現場などでは重宝します。
現像の手間がなく、撮影失敗の許されない仕事カメラとしてデジタルカメラは有効です。
室内光だけで気軽に撮影できるのは、デジタルの特性です。
(開放値の明るいレンズが必要です)
■ 以上のように、使用目的によって選ぶと良いでしょう。