単焦点レンズの凄さ


■ ズームレンズでも充分と言っておきながら、単焦点うんぬんと言うのは
   多少気が引けますが・・・、単焦点レンズはやはり次元が違う写りをするのです。

■ 単焦点レンズが高性能なのは、稼動する部分が少ないので設計が楽であるという
   点です。レンズ枚数も少なくでき、シャープなレンズを作ることが可能なのです。
   現在は、非球面レンズを採用することも多く、収差の少ないクリアーな写真が
   撮れるようになってきました。 レンズの画質を落とす、色収差や歪曲収差は
   非球面レンズや、低分散レンズの開発で非常に進みました。 これは、デジカメ
   の影響も多々あります。 小さなCCDデバイスに、正確に画像を結ぶのには
   これらの技術が必要だったからです。 また、有名メーカーの使いきりカメラ
   などには、非球面のレンズが使用されています。

■ 一般には、645やそれ以上のサイズのカメラでは単焦点がほとんどです。
   設計に余裕があり、明らかに35mmカメラと違う味わいの写りになります。

■ 35mmカメラで、単焦点の高性能カメラ、たとえばリコーのGRレンズを使用した
   カメラなどは、風景写真に使える優れたカメラとの風評があります。
   高級コンパクトカメラで、28mmt〜40mmの単焦点レンズのカメラは総じて
   写りがいいので、一眼レフの嫌いな人にはお薦めです。

■ 単焦点レンズの特徴として、開放値の明るいレンズが選べることと
   レンズのぽけ味があります。F1.4やF2.8などの標準レンズなどでは、
   開放での被写界深度が浅く、ぽけを生かした撮影が簡単にできます。   

■ 単焦点レンズの凄さは、アップより引いた画面、つまり広角よりのレンズで
   はっきりと知ることができます。 大きく伸ばした写真には、考えられないほど
   細かなものまで写っていることに気がつくことでしょう。

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