伊東の東海館に見る日本の旅館



伊東市に、東海館と言う伊東市指定文化財の木造旅館があります。伊東市の広報によりますと、1928年創業、1997年廃業と記載されています。所有者から、伊東市が寄贈を受けたものです。よって伊東市が保存し、指定文化財として管理しています。
見学料金は200円です。曜日により入浴もできます。開館日等、詳しくは伊東市観光協会の公式サイトをご覧ください。

写真は2014年、2015年撮影しました。(撮影許可得ています)


 東海館全景。望楼つき木造三階建て。  一階図面です。
   
 廊下。左は中庭。  廊下窓飾りで部屋がわかります。
   
 部屋の例。八畳のシンプルな部屋。小さな床の間があります。  三畳の次の間、布団の押入れがあります。
   
 部屋の例。恐らく、テーブルも当時のままでしょう。 蘭の間、 見事な透かしです。
   
 部屋より廊下側を望みます。当時の調度品があります。  掛け軸のある床の間。
   
 火鉢。今でいうストーブ。冬は寒かったと思います。  格子。
   
 籐製の椅子。広縁です。 各部屋の 灯り。蘭の間。
  蘭の間 
 二階への階段。二階には広い部屋があります。 三階の大広間。百二十畳の広さです。
   
 正面玄関。 温泉旅館 東海館とあります。  
   
居間に押入れはなく、次の間三畳ないし四畳半に押入れがあります。
布団はここにあったと思います。
昭和の初期の旅館が良く分かります。かつての文豪も、宿泊したと
されています。
当時の名工が意地を掛けて造った、傑作だと思います。

熱海の起雲閣とは、また全く違った趣があります。

タイルの張りつめた、温泉があります。
魔よけのどんどろも一見の価値ありますよ。

30年前までは営業されていたんですね、時代の流れを感じると共に、
一度泊まって見たかったと思います。


   



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