ピアノ東京写真オーディオスペシャルピアノ編


 

決まりごとが存在する 2017.11.14

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下の絵は49年前に描いた絵です。下宿のドアのガラスの目張り用に描きました。


少女漫画を描くのには、決まりごとが存在します。 まず目です。 これは格別に大きくまつ毛もバッチリと長くなくてはいけません。

頭。いわゆる顔は大きくなけれはいけません。  顎は三角に・・・、髪の毛は現実的な真っ黒ではいけません。 手は細く。

線のタッチは、ごく細でなければなりません。 などなど、少女漫画には伝統的な描き方が存在していました・・・、大昔は(>_<)。



実は、キモである目はどなたが描いても、みな似るのです(*^^*)。 そして、少女漫画には三つの系統があります。

皆さんご存知の「池田理代子さん」「里中満智子さん」「ちばてつや」さんです。 ちばてつやさんは「あしたのジョー」で知られてますが、

基本は少女漫画でした。 画風は「池田さん」「里中さん」「ちばさん」に順に、伝統的な少女漫画の画風は薄れていきます。


私が少女漫画家になろうと思った理由はふとしたことからでした。(漫画家になってません(>_<))


小学生の頃、特に中学生の時は貸本屋に入りびたりでした。 そんなころ、貸本屋で池田さんや里中さんがデビューしてましたね。

貸本屋は作家の登竜門だったのです。   皆さんは、貸本屋時代の絵を見ていないと思います。

皆さん知らないのですが、貸本は大体A4サイズより小さいです。つまりコマ割りすると、もの凄く小さく絵を描かなければいけません。

ですから、細かな絵を描くのはまずやりません。ですから、絵は上手には見えないですね。すべて手作業の世界ですし。

量産作家さんの絵は、お世辞にも上手と言えません。 たくさん書く人ほど絵は下手です。 上手に書いたら商売にならないのです。

今は大きく書いたり、ソフトで描きますからごまかしは出来ますね。 ですから、昔の漫画家の方が技量は凄いと思います。


まあ、さすがに各人とも現在の絵は、別人のように進化していますよ(*^^*)。



ある日、田舎の道端で・・・、しゃがんで無心に漫画を読んでいる女の子を見かけました。

その時の純真な女の子の姿に心打たれましたね。 あーっ、仇やおろそかで漫画を描いちゃいけないんだって思ったのです。

それで、子供に夢を与える漫画家になろうと思ったのでした(なってません(>_<))。

しかし、ハードル高かったですね、いわゆる劇画や少年漫画とは全く描き方が違ってたからです。

ですから大きな目は、極力ディフォルメするようにしました。


話が大きくずれていますが、ピアノも全く同じですね。 ピアノで世に出るとか生計を立てようとしたら、半端じゃ出来ないですよね。

音大もそうだし、誰かに師事しないと無理なのがピアノの世界だと思います。

漫画には決まりごとがありますが、ピアノもありすぎるほどに多いですね(>_<)。



   



世界に一枚しかない・・・。



それが絵。


誰にも真似ができない


それも絵。


この細い線は・・・


もう描けない。



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