ピアノ東京写真PLUS ピアノ編


ピアノ独学のジレンマ 2017.12.24


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独学ということは先生に付かないということですね。 つまり、付かないだけで師と仰ぐ人はたくさん存在します。

まずは、ネットでの情報。 そしてYouTubeでの演奏。 当然ながら楽譜も揃えます。 独学なので、順序は構いません、いわゆる順不同です。

独学は対面授業ではありませんから、相反する状況に陥ることがあります。 つまりジレンマを感じるのです。


①ピアノは止まってはいけない。 間違っても演奏を止めない・戻らない。

②間違えたら最初から引き直さない。

③鍵盤を見ないで、楽譜だけを見て演奏する。

④教本を使用し、指の練習を欠かさない。

⑤楽譜通りに弾く。


など、沢山あります。 これらは全てジレンマになります( ゚Д゚)。


練習は間違えて当たり前で、間違えないのなら練習は必要ありません。下手だから止まってしまうのです。

そのままやると、必ず同じところで躓きます。 いったん止めて繰り返すしかないと思います。 つまり、止まるのは決定的なミスなので

そういう状態で流れに乗る(誤魔化す)というのは感心しません。 人生と同様流していいものは何もありません

止まっていけないのは、誰かが聞いているからで、そういう場にいるからで主催者都合、先生の都合という事になります。

ソロならともかく、他の人との合奏の場合迷惑がかかるからという理由によりますね。それはおかしいです。

間違うような人を発表会に出したり(出たり)、合奏するのは選択が間違っていると思います。

ところが、練習では最初に戻らずに間違えたところだけ練習するように言われるようですね。 私もそのパターンです、そこだけやります。

そんなこんなで、発表会なり合同演奏、どだい無理があります。 人様の前で弾くという無謀は勧めてはいけないのでは・・・?。


私の嫌いな「初見」、鍵盤を見てはダメ、楽譜を見て弾く・・・( ゚Д゚)。 なんだかなあ。 だからまちがえるのだよ。

鍵盤を穴のあくほど見つめて、初めてピアノが分かってくる気がします。 鍵盤を見ないなんて失礼な話じゃありませんか?。

薄っぺらな楽譜なんてただの紙、あんちょこ(解答書)以外の何物でもありませんよね。 ピアノって人の手が関わった大変な楽器じゃないですか。

ピアノと対話しなくてどーすると言いたいです(^^♪。 足元がおぼつかないという言葉がありますね。 手元はピアノにとって足元なんだと思います。

鍵盤を見て見て見て見まくって、そのずーっとずーっと先に暗譜があると考えます。 初見ありきじゃないと思います。


教本は大変なあんちょこ。 強制的にやることで少しづつ覚えていく、だから欠かせない。だから進められる。そうしないと進まない。

でも、仕上げにリミットなんてあるのがおかしい。 一曲1か月でも10年でも、全く困らない。 出来ない生徒は先生の指導力が問われる・・・(>_<)。

これって学校と同じ。 決まっただけ通わないと進学できない・・・、そんな社会のセオリー。 予習や復習、ピアノが勉強になるっていうのもおかしい。

私は一応教本は持っていて、チラッと目を通して全くやらない。 だってつまらないもの。 自分にとってはいらないなと。

楽曲の中に全てがあるのだから、楽をしようとは思わないのです。 人生と同じ、楽をするとしっぺい返しが必ず来ますから・・・(>_<)。


楽譜通りに弾く・・・( ゚Д゚)。 ありえません。 だってさ、あんちょこなんですよお。 楽譜通りに弾いたって作曲家の意図は全く分からないです。

取り敢えず音を拾って、それからですね。 楽譜通りに弾くってはじめの一歩でしかありません。 どんな音が出るのか、それがとても大事だと

思います。 鍵盤と感情はとっても太い線で繋がれています。 どんな些細な感情もピアノは見逃しません。 自分の感情がフィードバックされます。

メトロノーム使うのは無理やり感情を抑えることになります。 4分で終わろうが5分で終わろうが全く関係ありません、どれだけ感情が出たかですね。

人間って、実はコンピューターより正確なんです。 ほとんどの人はそれを知りません。 意識してそうならないようにコントロールされているんですね。

正確が度を過ぎると困ることを知っているのです、だから抑制されます。 ♪82とか♪62とか出されると、混乱します。 なんだよーって思うのです。

あはは、だもんでメトロノーム持ってません。 でも、買うかもしれません(飾ります)。


オーディオにせよ写真にせよパソコンにせよ、全て独学でやってきましたのでジレンマに陥るのです。 取り敢えずは人様の意見を実践します。

いや、実践しようとします・・・。 そこで、ちょっと違うんじゃないかなと思うわけです(*^^*)。 これは非常に効率が悪いです。

私が全ての楽譜にカナ振りをするのは、時間が惜しいからです。 一気に譜読みをしてしまって、楽譜を山と積み上げて置き

いつでも弾けるようにするのです。 若い人と違い、残された時間はそんなには多くありませんからね・・・(^^♪。


独学は先生に付かないけど、毎日が勉強の日々には違いがありません。 そして、毎日新たな発見があります。

それは積み木を一個一個積み上げていくような、気の遠くなるような作業です。 そんな面倒なことでも(いやいや)やるのは、

そこにピアノがあるからです(電子だけど)。 途中で放り投げるなんて申し訳なくてできません(T_T)。


     


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