東京写真PLUS ピアノ編
楽譜の濃さ薄さ 2018.5.28
楽譜を見ていてつくづく思うのですけど、楽譜って濃いものや薄いものがありますね・・・。 紙や楽譜の厚さではなくて・・・、どちらかと言えばティスト…味でしょうか。 オリジナルというものは必ず存在しますから、クラシック音楽はオリジナルが基本になりますね。 そして家が崩れないように、適度に骨抜きをしたのが簡易版や中・初級版なのだと思います。 それはあくまでピアノが弾きやすくしたものであって、その分響きも軽くなるのは止むを得ません。 でも、オリジナルが映画音楽のバックグラウンドミュージックだったりするポピュラー音楽では、ちょっと違ってくるような気がします。 どのジャンルでもそうですが、楽譜のメーカーによってこの楽譜の濃さ薄さは明確に存在しますね。 〇〇〇はピアノのグレード別に楽譜を揃えます。 初級や中級、上級などですね。 〇〇などはそれらの細かいランク別はないようで、基本は中級レベルもしくは中・上級対応のような気がします。 楽譜を見て演奏を聴いて思うのは、〇〇楽譜の濃さですね。 〇〇〇は楽器メーカーですから、ピアノのグレードなり演奏者のグレードにより楽譜を構成していると感じます。 そういう面では、全音の楽譜は演奏者向けに感じます。 ですからどちらかと言えば濃いですね。 ですから、初心者にはハードルが高かったりします。 ポピュラー音楽などは、必ず華麗なアレンジがあって素晴らしいと思います(弾けませんが・・・)。 これは、楽譜を雑誌として出版しているところは同じように感じます。 大人のピアノ=薄い味。 優しく弾けるピアノ=薄い味。 となっているのですね。 でも、ここで考えてしまいます。 簡単と言うことは、ダメなのだろうかと・・・。 アレンジしすぎで、原曲が良く伝わってこない物ってもの凄くあるように思います。 例えば、カーメンキャバレロの「愛情物語」。原曲はショパンノクターン2番ですが、まるで違いますね・・・。 これはショパンのノクターンではなく、カーメンキャバレロのノクターンだと思います。 つま濃い味付けなのですね多分。 どちらが良いとかではありませんが、これで良いのかなあとは思ってしまいます。 テクニックは、人に見せるものではなく、 曲の感動を伝える手段であってほしい思っています。 濃いお酒は酔いが早く回ります。 味わうのは、どちらでしょうか・・・。 |