ピアノ東京写真PLUS ピアノ編

ピアノは趣味?   2019.513



ピアノは趣味かと言われると、間違いなく「はい、趣味です!!」って言いますが、写真はどうかと言われると答えに困ります。

写真で生計を立てている訳でもないし、範疇で言えば間違いなく「素人=アマチュア」ですね。 それでも素直に趣味だと言えないのは、

一度も素人だと思ったことがないからです・・・(*^^*)。 写真と言うのはピアノと違って、習ったからと言ってどうなるものでもありません。


新聞社に入り、写真の経験が浅くてもプロ用の機材を渡され、プロの手形が渡されます(古いな(-_-;))。 練習いらないです。

写真の世界のプロとは、写真業を営んでいること、写真集を自費ではなく出版していること、新聞社等ジャーナリズムで撮影許可を得られる立場にあること、

写真家協会の会員であること・・・、この写真家協会の認定条件もほぼ上記に同じ・・・。 と言うようにハードルが高いです。 スポーツや報道の花形ですね。

しかしながら、そんなことで写真を撮るのは職業でこそあれ、楽しいかと言われると又話は別になると思います。

写真と言うものは、自分がカメラをのぞき自分で決定します。そこに他人の介在する余地は全くありません。 ないのだけれど、出来上がった写真は

人が判断し評価するのです。 絵の世界と同じで、評価さえ確立されればどうでも良い世界とも言えます。 名前が独り歩きしてしまいますね。


写真や絵画は、そんな世界だと思います。 ですから、プロより上手な写真を撮る人は星の数ほどいると思います。 いつも言ってますが、プロは

何時でも80点や90点は出せますが、120点は出す環境にありません。 写真はうまい下手関係なく堂々と趣味と言えるけど・・・。

ピアノは考えてみれば、人の作った曲を必死こいてなぞるだけ・・・(-_-;)。 曲より以前に、うまい下手で評価されてしまいます。 なんだ、完璧に弾いたって

楽譜をその通りに弾けただけじゃないか・・・なんて。 写真や絵には本当は練習なんてあり得ません、一期一会の世界ですね。 

ピアノは練習ありき。 練習しないと弾きこなせない。 弾きこなせないとピアノが操れない。 ピアノが操れないと下手くそに聞こえる・・・(>_<)。


ピアノで生計はともかく、ピアノでアルバイトでラウンジで弾こうものなら、それ相当の技量が必要とされます。 人前で弾けるようにって10年はかかるとか。

それって、どう見ても趣味じゃない。 そんなにこなさなければ、そんなに練習しなければだめなものって音楽やピアノの特権のようなもの。

かけっこだって、早い人はほぼ生まれつき・・・。 どうしたって差がつくのが当たり前ですね。 ピアノ・・・いわゆるピアニストって、小さいころから

先生について練習を始めますね。 それが、飽きずに続けばなんでも弾けるピアニストに・・・。 そう、それは趣味ではありませんお勉強です

50歳や60歳はたまた定年退職後にピアノを始める・・・。 これって趣味ですよね。 間違っても練習じゃない。 練習するけどこれは趣味。

趣味=練習が成り立つのですね。 大人のピアノ練習、それ自体が意味がありますから。


ピアノの困ったところは、プラモデルと同じ傾向があるということです。 プラモデルは経過が全てで、完成してしまえば飾って終わりです。

終わったので、次を探します。 もう完成したものには目もくれませんね。 製作が楽しいのです、あの面倒くさいちまちまが全てなのです。

一曲完成まで、必死こいて練習に練習を重ねます・・・、完成したら一応終わりじゃないですか? どこかで発表したり、誰かに聞かせたり・・・。


世の中には何万曲と曲があるのに、一生に弾ける曲って少ないですよね・・・。 もの凄く少ないです。  しかも、しばらくやらないと忘れてしまう。

いやいや、趣味ですから・・・。 なんて言ったりして。  ピアノは趣味ですか? えっ? ピアノですか・・・、まあちょこっとだけ弾けますけど

なんて言ったりして。 ながーーーーーーーくやっていると、誰でもそこそこに出来るようになるものです。 例えば会話・・・。例えば運転・・・。

例えば七面倒くさい仕事・・・。 目にも止まらぬレジの早打ち・・・。 いつしか普通に出来るようになるのですね。

だから、ピアノも同じじゃないかと・・・。 えっ? 違うって。  音感とか言いましたか?  そういう環境ですって?  習わなきゃって? 本気で言ってます?


困ったことに、プロでも練習は欠かせないのです。 練習しない、と確実に楽曲を再現できなくなるようです。 もちろんこれは、プロがプロであるための

練習です。 お金がかかってますから・・・。  趣味でやってる筈の人たちは、何故に楽曲のトレースに拘り続けるのでしょう。


あのー。 最初に絵とか写真のこと言いました。

実は、絵は描き直しもしますし写真は撮り直しは日常です・・・。 しかし、直せば直すほど、感性は削られてしまいます。 例えば工芸品。

形を真円や直線に近づけようとすればするほど、機械的で人工的になってしまいますね。 揺らぎがないのです。

音楽の音楽の心に響くものは、揺らぎではないかと思われます。 どんなにきっちり調律しても、揺らぎは必ず存在します。

人間が同時に演奏しても同じには聞こえません、微妙な揺らぎがあるのですね。 それが味であり、個性となっていくのじゃないでしょうか。

楽曲を完成して、次の曲に行くのは良いとしても、それって本当に完成なのでしょうか。 積み忘れってありませんか?


あはは、脱線してしまいました。 ピアノは趣味?でしたよね。

楽譜と言う枠から出られないのが全てですね・・・(-_-;)。 趣味というか・・・やっぱお勉強ですね・・・。 趣味にはなり得ないです(>_<)。

楽しいことではありません。

決して・・・。

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