東京写真PLUS ピアノ編
ピアニストに対する評価ほどいい加減なものはない 2019.5.18
373
先日、NHKのらららクラシックを拝聴しましたら、ベートーベンのソナタを解説していました。 弾き手と解説は仲道郁代さんですね。 ネットで仲道郁代さんの評判を見てみると、良いもあれば悪いもあると言うお決まりのネット上の評価です。 下手と書いているのがあって、 さすがにカチンと来ましたね。 何様だと思っての発言でしょうかね・・・(>_<)。 フジコヘミング氏に対しても酷い評価はあります。 仲道郁代さんはまあ美人のピアニストですから、やっかみがないとは言えませんね。 この方は曲に対する解釈というか、表現の仕方とか 思い入れが半端ないですね。 物凄く考えて弾いているのが分かりました。 ペラペラと弾けばうまく聞こえるかも知れませんが、どっこい違います。 この方は、とても良く喋るので聞いていて正直疲れることがあります。 でも、それだけの分析力と表現を持っている方には違いがありません。 普通に弾くなど・・・上手そうに弾くなど論外なのですね。 深いです。 だから、安易に聞くと下手とか言う暴言になるわけです。 世の中で、ピアニストほどしかも素人のピアニストほど、ピアノはもとより楽曲の本質を分かってない人はないのではないでしょうか。 技量という、どうでもよいテクニックを身に着けると老眼になってしまうようですね・・・。 本質が見えてないと思います。 あの時代の作曲家は、あの時代のピアノで何をどのように表現して楽譜に残したのか・・・。 現代に溺れることなく探求し続ける姿を、仲道郁代さんに 垣間見ました。 それはそうと、スタジオのピアノがスタインウェイではなくてヤマハでした。 ヤマハとスタインウェイはまるで音の傾向が違いますが・・・。 演奏中、鍵盤の運指のみならずピアノの美しさに圧倒されました。 音がこなれてなく、新しいピアノなのでしょうか・・・。 いやヤマハ凄いです。 |