東京写真PLUS ピアノ編
なぜ楽譜に仮名を振る 2019.5.23
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ピアノを弾く人はもちろんのこと、ピアノを習っている人は楽譜にかな振りはしないと思います。 読譜が全てであり、読譜とは正に音符を読むことです。 これが意外に難しく、見えている線だけでも上下で10本ありますね。 隠れている線はまた数本ある訳です。 それを見て音符をドレミと振っていくわけで すね。 ややこしいのは上下で、線にかかる音が違う事です。 隠れている線上の音符は更に厄介です。 また、読譜を最も面倒にしているのは、 調ですね。 シャープしかりフラットしかり、 譜読み時には全く関係ない調号ですが弾くときには鍵盤の配置で簡単ではないですね・・・。 楽譜にかなを振ることは=読譜と同じことです。 ただ、手間がかかるのですね。 つまり、最初からかなを振った楽譜はほとんど勉強にはなりません。 自分でかなを振らない限り、読譜にはならないのですね・・・当然ですが。 楽譜の読めない人が使うのには便利この上ありませんが、読譜力は つかないですね。 私は最近は、かな振り楽譜ばっかり買っていますね。 もちろん弊害ありまくりです。 かな振り楽譜は、基本大人のためにあるようです。 とりあえず弾いてみようと・・・。 ですから、楽譜は簡略化されており、原曲はイメージ=骨ということ になります。 ですから、それらの楽譜で何十曲弾いたところで原曲が弾けるようになることはないと思います。 私が楽譜にかなを振るのは、 ひとえに時間を短縮したいがためです。 譜読みにかかる時間がもったいなくてしょうがないのです。 しかしながら大曲の場合、数十ページもの 楽譜にかなを振るのは大変さ半端ないです。 数日、数週間かかることもあります。 しかし、最初だけですね。 かな振りした楽譜は残りますから。 そんな遠回りをすることは、お勧めは出来ませんね・・・。 最近は本屋さんに行って楽譜を見るのは、かな振りされた初心者用の楽譜だけです。 私は、常にあんちょこと共に練習したいのですね。 かな振り=解答が必須なのです。 引っ越しして、簡単に拡大コピーを大量に出来る環境は 無くなってしまいました。 引っ越し前と同じ作業をしようとすると、数倍の手間暇がかかってしまうのです。 それで、クラシックの難解な曲は中止です。 楽譜上のオタマジャクシは=鍵盤で=指 な訳ですから、常にこの流れなのですね。 話は変わりますが、キーボードのブラインドタッチ出来ません。 少しやっている人や、事務職にいる人、お若い人皆さんブラインドタッチでキーボード入力しますね。 あれ、私できません・・・と言うか必要性感じてませ ん。 そう、ピアノもそうですね・・・。 鍵盤見ないで楽譜だけ見なさいって習うと言われるらしいですね・・・(>_<)。 それってなんだだかなあ。 鍵盤見ないで弾けるくらいなら、習いませんよって・・・(>_<)。 鍵盤も見ずに、楽譜もすらすら読めていけるなら、何も言うことありません。 鍵盤を見ないで弾くのは、腕の位置や手の幅などが身についている人ですね、ぶれない。 楽譜を見ないで暗譜できる人は・・・。 脳内の記憶された楽譜を見て弾いているのですね・・・。 火のない所に煙は立たぬ・・・。 形は違えど、多分同じことしてると思ってます。 よく言われることですが、「総論賛成各論反対」ってありますよね。 「目的は同じだが方法が違う」とも・・・。 本棚に並んでいる楽譜、知らない曲だけど初見でスラスラと弾けてしまう。 羨ましい限りですね。 弾くことに限ってはですが・・・。 何でもスラスラ弾けるってことは、何にも残らないってことらしいです。 弾けるけどそれ以上でもそれ以下でもないってことですかね。 そう言う意味では、毎日が新しい発見の方が私には良い・・・。 ピアノって森であり、林ではないように思えるのです。 一歩踏み込んだら、出てこれない ような不思議の森…そんな感じがします。 ときどき思うのですが、楽譜が綺麗(書き込みが少ない)ってどうなんだろうと思います。 作曲には数多の推敲が必要ですね。 そんな楽曲を弾くのなら、楽譜は汚くなって当然かなと・・・あんちょこなのだから。 楽譜って本じゃない。 弾くための道具。 願わくば、全ての原曲にかな振って出版してもらいたい。 あっ・・・ここでひとつ。 それならば音符を書かずにかなで五線譜では・・・。 これはいけません、オタマジャクシあってのかな振りなのです。 あくまでもカナはわき役なのです。 逆転することはありません。 かな振りの弊害はもう一つ。 自分の字が下手すぎて汚くて読めないことです。 読めない字があるがために、読譜の停滞が発生します。 串団子の場合、微妙に音符が違っている場合・・・、何で同じにせんのやと思ってしまいます。 あと、小さな装飾譜・・・。 小さな音符のスケール・・・。 めっちゃ汚く読めなくなります。そうじゃなくても弾けないのに、余計に弾けなくなるのです。
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