ピアノ東京写真PLUS ピアノ編

 消えたはずのものが、ある日突然と現れた    2019.9.28

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探していたチュナーが見つかりました・・・。 なんと・・・引き戸の中、いつも置いていた場所です・・・(>_<)。 今日も置いてある財布(空)を取りに行きましたが

全く気づかず、ちょっと支度する用事があり、あれこれ探していて気づきました。 ええっ!という感じです。 見えてない・・・(>_<)。

まあ、よくある話ですが不思議ですね。 そこで、なぜこんな現象が起こるのだろうかと考えてみました。  


◆人間は記憶を基に行動する◆のではないかと・・・。 

記憶がないと、人間は行動がスムーズにいかなくなりますね。 全てが新らしいものじゃなくて、

過去のデータ(記憶)と照らし合わせて行動を起こすようです。 それが、素早く行動できる理由で生きていく為には必要不可欠なことだと思います。

いつもの記憶に差異が生じた場合、人は戸惑いますよね。 ずーっと変わらないものを移動したときには、無意識に前にあった場所に行ってしまいます。

これは、記憶の塗り替えが出来ていないからだと思います。 暫くすると(慣れると)普通に認識するようになります。

目の前、つまり財布の横にあったのですが、財布を入れ替えようと思っていた訳で、財布はそこの場所にあるから取りに行こうと何の疑いもなく

財布を取り上げています。 財布しか目に入ってないのですね。 目には写っているけど、写っているものを全て認識している訳ではないのだと思います。


◆見ているようで見ていない◆のではないかと・・・。

人の目は写真のようには映らず、見えないところ(盲点)があり、焦点はほぼ見ている中央部分にしか合わないですね・・・。

マジックやトリックはこの現象を巧みに利用しているとか・・・。 正に、盲点・・・(>_<)。

今はやりの、だまし絵や間違い探しの絵本など、人の目は全体を見ているのではなく、部分的にしか見ていないのでぱっと見には違いが判らないです。

コピー機がスキャンするように、ズズ、ズズっと取り込んで比較して初めて違いを発見できるのですね・・・。

ところが、


◆一度認識すると、元には戻れない◆

例えば間違い探し、数か所の間違いを探し当てたとして、それは記憶に刷り込まれてしまうようです。 元の知らなかった状態には戻れないですね。

ことわざに「知らぬが仏」とありますが、そう言う事だと思います。 情報は追加されるのでしょうか、それとも上書きされて置き換えられるのでしょうか?

人間の脳は、基本コンピューターと変わらない仕組みです。 いや、逆でコンピューターは人の作るものだから、コンピューターは人に似ます。

マジックのトリックは、この「見ているようで見ていない」事と「一度認識すると、元には戻れない」事を利用していると思います。


◆記憶が定まらないのは、人間の学習能力による◆と思えてきました・・・。

物覚えが良いと言う事は、記憶の定まりが早いと言う事でしょうか。 同じキャパの箱ならば、早く詰め込めばより良いように思えます。

時系列で言って、どんどん記憶量が増えるのであれば、箱は足りなくなりパンクしてしまいます。  人が夢を見るのは、その時に必要な情報と

不要な情報を整理しているのだと聞いたことがあります。 もしかしたら、それは合っているかも知れませんね。 

絶対音感の人は、全ての音が音階になって分かるのだそう・・・。それが、かなりのストレスになるとも・・・。 情報過多なのだと思います。


一度聴いたら、どんな曲でもすらすらと弾けると言う人がいますね。 しかも何千曲でも・・・。 これはもう、脳が記憶の箱であることの証明ですね。

日常生活で、溢れかえっていたらちょっと大変かなと・・・。 ピアノを練習していて、いつも同じ所で間違える・・・、これは間違いなく間違えて記憶されたと

言う事ですね。 つまり、ある意味全く正しい記憶であり、なんで直さないといけないの・・・、そう弾いたじゃん・・・という事なのですね。

同じ所で間違える場合、それを直すのは大変です。 なぜならば、強引にねじ伏せなくてはならないからです。

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