ピアノ東京写真PLUS ピアノ編

花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき   2019.11.13 

446

え・・・何がって。  ピアノですピアノ。 少年老い易く学成り難し・・・。  花の命は短くて・・・確かに・・・。  

風も吹くなり  雲も光るなり  生きてゐる幸福(しあわせ)は  波間の鷗のごとく  漂渺とたゞよひ

生きてゐる幸福は  あなたも知ってゐる  私もよく知ってゐる


そしてこう続く

花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき 

さらに

風も吹くなり  雲も光るなり

林芙美子氏の有名な詩です。 彼女の人と成りは全く知りませんが、この「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」だけは知っています。

人生とはこういう物だと。 もしピアノが何の苦も無くスラスラと弾けたなら、それはそれで素晴らしいのかもしれなけれど・・・。

食べ物を丸のみするみたいで、それはそれは味気ないのではないかと思います。 何でも手に入ることは、ちっとも幸せではない。

貧乏に貧乏を重ねた私には、そう思えます。  

さりとて、いかに努力をしたところで本当はどうにもなる訳でもありません。  努力をして手に入るものは、決して多くは無いと思います。

それでも、「風も吹くなり 雲も光るなり」と希望を忘れません。 

思い通りにいかないことは、「生きてゐる幸福は  あなたも知ってゐる  私もよく知ってゐる」そう・・・誰もが知っていることなのですね。


大事なことは、何かを手に入れることではなくて・・・。

その間に何をしたのか、そう言うことかなと思います。 


BACK