ピアノ東京写真オーディオスペシャルピアノ編


ピアノは弾けるようになる

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私同様、高年齢になってからピアノを始める人は多いと思います。多くの理由は、かつて聞いた大好きな音楽の曲を弾いてみたい、
そういう理由かもしれません。電子ピアノも沢山売られていますし、ヘッドホンならばどこでも練習ができますしね。

それでは、全く音楽知識が無く楽譜も全く読めない人はどうなのでしょうかと思うと思います。しかし、全く心配は要りません。
ピアノ教室に通う必要もありません。 ただ、少しだけ努力は必要です。ただ、それだけです。

ドレミも、音譜も読めなくて構いません。 ただ、後々困りますから楽譜を読めるようになりましょう。
楽譜に頼ると楽譜がなければ一切弾けなくなりますので、空で弾くことは絶対に必要です。この場合指使い(運指)などはでたらめでも
構いません。とにかく正しく音が出るように叩く練習をして下さい。
同時に、楽譜を用意してください。なるべく原曲の物、これは重要でで初級の楽譜はダメです。簡易版や初級の楽譜で覚えると、
老年の頭では中・上級への応用が全くできなくなりますので止めましょう。最初からオリジナルが大事です。

聞きなれた曲の原譜は難しいかも知れませんが、それを用意してください。幻想即興曲や英雄ポロネーズ、別れの曲などが良いかも知れません。楽譜を見て、一瞬引いてしまうようなのがお勧めです。楽譜を拡大コピーし、カナを振りましょう。♯や♭は五線譜の記載通りにカナに丸を囲むと分かりやすいです。串団子のカナ振りは大変ですが、とにかく楽譜全部をカナ振りします。
この作業で、ドレミが読めるようになります。つまり楽譜が読めるようになります。これを何曲も繰り返します。

串団子は難解そうに見えますが、和音なので、正しい位置に指を置くことを繰り返し練習します。
基礎練習をしなければ、上級の曲は弾けませんが、逆に言うと曲を練習することにより基礎練習もできるのです。

ピアノを空で弾く事により、初級の練習ができます。初級は主にメロデイなのです。

楽譜には指使いの書かれた物がありますから、これは必要です。最も弾きやすい指使いのパターンが書かれています。
楽譜は、弾き辛い所を中心に、何度も間違う所を中心に練習します。間違うのには理由があります。脳が間違いを上書きしない限り
間違いが確定してしましますので、これは最も重要です。音譜を正しく認識していない場合がほとんどです。
脳に正しい鍵盤の位置を教える事が必要です。

そんなことを繰り返していると、中級レベルの楽譜はすらすら読めるように成ります。左手だけはカナ振りが必要かも知れませんね。
ただ、一か月や二か月でどうにでもなる物ではありません。挫折もありますが、続ける努力は必要です。

指が慣れるまで、とにかく毎日少しでも楽譜と鍵盤に触れる事が大切です。ピアノはお腹と同じで貯め食いはできません。

時間に余裕があるのならば、毎日30分でも練習してください。一週間に一度や二度と言うのはダメです。
全く進歩しません。 一曲マスタ型ーが理想ですが、私は幕の内弁当型です。
単に、ゆっくり取り組んでるだけの時間的余裕がないのが理由ですが、良い曲は沢山あり弾きたいためです。
私の場合は、冒頭部分で良しとします。つまり一ページないし二ページです。ざっとみて弾けそうならば最後まで練習しますが、
むずいのはオミットです。とにかく冒頭が大事なのです。
150曲近くカナ振りしましたが、アレンジが難しいものや気に入らない物も多く弾く時は覚えたい順に楽譜をくくります。
A3用紙で300ページも400ページもあるので、ちょっと大変な作業です。

楽譜は読めますが、音譜の長さの感覚はイマイチなので一度も聴いたことがなければなかなかメロデイを辿れません。
実際の演奏を鳴らしながら、カット&トライで覚えるのが早いのですが、ピアノの上は楽譜が占拠していますので難しいですね。
第一面倒臭いです。分からない場合は後でパソコンで聞いています。クラシック以外はすべてアレンジなので、あまり参考にならないことが多いです。

実は、クラシック曲には全く興味がなくて・・・。それでも何十曲かリストアップしているのは、改めてじっくり聞いていると素晴らしい曲があることで、流石に名曲と感じたからです。「人形の夢と目覚め」は、小学生でも知っている曲らしいですね全く知りませんでした。
ピアノをやるからには「エリーゼの為に」や「トルコ行進曲」「子犬のワルツ」ぐらい弾けないと・・・、と思って練習していますが思いのほか難しいですね。今はほおり投げています。

このやり方は邪道なのかも知れませんね。二年のピアノ練習、病気のため実質一年の練習ですが、電子ピアノに向かってる自分が信じられません。
一曲も弾けてはいませんが、別にそれでもいいのです。

ピアノと言う楽器に出会った、それは大きな喜びです。

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