ピアノ東京写真PLUS ピアノ編

大人がはじめてピアノをやるために その1     2020.3.2

 №485


大人がはじめてピアノをやるために必要なこと。 

①ピアノという楽器を知る

ピアノは弦の張った打楽器なので、老若男女問わず経験不問で音は出ます。 多くの楽器と異なり、音出しのハードルはめちゃくちゃ低いのです。

それに騙されてはいけません。 多くの人が、簡単な楽器だと思い違いをします。 ピアノを始めようとした場合、キーボードから入るのが

場所的にも予算的にも入りやすいです。 必ず使わなくなる物ですが、そう言う立場の商品なのでそこは割り切りましょう。

スペースが許すならば、鍵盤は多い方が後々助かります。 


一挙に電子ピアノと言う手もありますが、電子ピアノの安価品から始めるのはお勧めできません。 キーボードなら置き場所にも困りませんが、電子ピア

ノは足がついている分後々どうにもならなくなります。 もし電子ピアノから始めるならば、そこそこ良い物を買うと後悔しません。 

なるべく、生ピアノに近いものを買った方が良いです。10万円以下やその価格帯は、何もかもが物足りないと思う筈です。


ピアノは押せば音が出る楽器ですが、生ピアノは鍵盤のタッチというものがとても演奏に影響します。 なので、スカスカの鍵盤のキーボードは

生ピアノや電子ピアノとは大きくタッチが異なり、キーボードをメインに練習をするのはあくまでも導入の時期のみと心得てください。

弾ける弾けないはともかく、生ピアノ=グランドピアノやアップライトピアノを必ず弾くようにしましょう。 多くの都市では、ピアノ教室の空き時間や

コンサートホールには貸しピアノがあります。 そこですることは、ピアノの鍵盤のタッチを知ることです。


アップライトピアノは、鍵盤が重いです。 古い製品ほど重いと言って間違いありません。 一方グランドピアノはアップライトピアノに比べて、

鍵盤が軽いです。 えーっ、と言う程に軽いです。 またグランドピアノは、最新の製品ほどタッチが軽く感じます。

ですから、アップライトピアノばかり、しかも古いピアノで練習をしていると、ある意味上達はしにくいかも知れません。

最新のグランドピアノを弾くと、魔法の手になったかのように感じられるかも知れません。 それほど、ピアノと言えど違うのです。

その違いは、ピアノの上達と情熱に多くの影響を与えてしまいます。 ですから、キーボードは弾けるようになる前に辞めるのが良いです。


電子ピアノやキーボードは、どれも同じ音が出ますが生ピアノは一台一台全て音が違います。 同じ大きさでも違います。 価格でも違います。

しかもメーカーによっても違います。 これは弦の張ってある楽器は全てそうなのです。 私はピアノが弾けない時に、何度も生ピアノの音を聞きに

販売店に通いました。 これはピアノというものに興味があったというだけではなく、オーディオを長年やっていたので音の違いがとても気になったからです。

多くの人は耳がとても良いのだけど、音楽耳をしてません。 オーディオ耳もしていないと思います。 ですから、そこはあまり気にしなくても大丈夫です。


電気ものと生ものの音は違いますが、実は違うのは音の出方であって音源そのもの(サンプリング)は生ピアノ=グランドピアノを使っています。

ほとんどが、生ピアノの最高級=フルコンサートグランドピアノの音源をサンプリングしています。 ですから、出る音は基本グランドピアノの音になります。

内臓アンプやスピーカーは貧弱ですが、音源はフルコンサートグランドピアノなのです。 無駄ですが、ちゃんとしたアンプとちゃんとしたスピーカーに繋げば

キーボードも電子ピアノも、グランドピアノに近い音が出る筈です(やっていませんが)。


キーボードや電子ピアノと、アップライトピアノやグランドピアノは、似て非なるものです。 多分音は我慢できると思いますが、鍵盤のタッチは

まるで違いますので、キーボードの軽さに慣れてしまうと苦労します。 これはエレクトーンも同じです。 エレクトーンの鍵盤はキーボードと同じです。

軽い鍵盤は、疑似音を出すためにどうしても必要になります。 シイセサイザーやエレクトーンは、弦楽器などの持続音を得意としますので軽いのです。

キーボードや電子ピアノには、電子音が多数収録されていますのでレベルアップした時にはそういう機能を利用すると無駄になりません。


鍵盤の数により、キーボードは大きさが違います。 普通は61鍵盤くらいで横幅は1メートルを超えないと思います。 ただ、クラシック音楽の元楽譜では

弾けない曲が出てきます。 ですから、弾きたい曲が、ショパンのノクターン2番などだと最初から88鍵盤製品を買う必要があります。

いわゆる生ピアノ=グランドピアノは88鍵盤でが、横幅は150センチを超えます。 これはキーボードでも似たようなもので、長さは結構あります。

そしてキーボードの88鍵盤は大きくて重いので、お勧めしません。 価格もそこそこしますから、場所があるなら電子ピアノ導入もアリです。


ピアノは置き場所により音が違ってきます。 これはキーボードや電子ピアノでも同じです。ただし、多くの人はキーボードや電子ピアノは大きな音

つまり生ピアノと同じ大きさで音を出していません。 音が小さいほど、部屋の影響は少ないのです。 キーボードや電子ピアノは比較的簡単に

移動できますが、アップライトピアノやグランドピアノは一度設置されたら移動はほぼ出来ないので設置場所はとても大事です。

特にアップライトピアノは壁に向けて設置しますので、壁や材質、床、窓などの影響を強く受けます。 鳴らし切っているかどうかは、購入する前に

そのピアノの音を聞いて置く必要があります。  キーボードは大概スピーカーがキーボード上に付いていて、比較的ダイレクトに音が入ります。

電子ピアノは鍵盤の下にスピーカーがあって、音は床に向かって出て足元で反射して届きます。


グランドピアノはそれらのものと音の出方が異なりますので、設置には注意が必要です。 グランドピアノは弾いている場所と、違った方向に音が出ます。

人に聞かせるならば、グランドピアノは必ず左向きに置くことになります。 右向きの場合は響板を外さないといけません。

何といってもピアノの魅力は、音です。 煌めく高音、響き渡る中音、唸る低音などすべての音域を再現する楽器はピアノに与えられた特権なのです。

ピアノ全ての頂点はグランドピアノであり、アップライトピアノ、電子ピアノ、キーボード、エレクトーンなどその派生物だと言うことを認識しましょう。



最初に購入、所謂普通のキーボード。 右のキーボードよりは、鍵盤がピアノにやや近い。 最近購入、最新のキーボード。 鍵盤が光ります。鍵盤は軽い。
     
ロールピアノ。 板のように薄い携帯用ピアノ。 一か所鍵盤が接触不良になり、使っていません。  
   
 ヤマハ電子ピアノクラビノーバ。 CLP545(2014年発売)木製鍵盤。現用のもの。    
     
これらの電子楽器に共通して言えること。

音を大きく出していないと言う事です。 団地の時はボリュームメモリ3でも、

隣の部屋ではうるさいと・・・。


一軒家に移ってからも、パソコン部屋にあった時は変わらず3.。

オーディオルームに移ってからの、現在の音量は4から5です。

もちろん、この音量でも生ピアノには及びません。


引っ越してからの現在は、田舎なので音の問題からは解放されました。

しかし、大きな音は間違っても大きく鳴るので下手くそ初心者には

現実的ではありません。 練習はあくまでも、控えめな音量で・・・。


最終目標はグランドピアノなので、何としてもピアノを弾けるようにならないと

いけないと言う事がありますね。 腕次第なので、一生無理かも知れません。


地方都市、しかも過疎都市なのでグランドピアノに触れる機会は

とても難しい状態です。
     
     


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