ピアノ東京写真PLUS ピアノ編

大人がはじめてピアノをやるために その5     2020.3.3


№489


大人がはじめてピアノをやるために必要なこと。 


⑤一曲弾ければ良しとする


これはもったいないです、井の中の蛙になってしまいます。 どんなに、この曲だけ弾ければもうそれで良いと思っても、

素晴らしい曲は沢山あります。 一曲弾けるということは、百曲も、いや千曲も弾けることと同じなのです。 それを生かさない手はありません。

目標は目標なのです、達成すれば空になります。 人間はそういうのが、実は耐えられない生き物なのです。 習性なのです。

金太郎あめも良いですが、本当にもったいないです。 習得までにかかった時間を生かしてこそ、生きがいややりがいが生まれるのじゃないかと。


もし、そう思われるのならば、一曲完成型の練習はやめましょう。 一曲完成=仕上げるというのかな、そうしてから次の曲に取り掛か

るなんて、時間も何ももったいなさ過ぎです。 習いに行ってるならば、お金も・・・。 まあ、レッスンならしょうがないとしても、ご自身では違う方法を

取った方が良いです。 人間は複数の事が出来る、素晴らしい能力を持っています。 感性しかり。 映画に感動して泣くだけではなく、人の行動にも

心動かされます。 誰のためにも、またどんなシチュエーションでも心が動くのです。 あなたの心を動かす楽曲は、沢山溢れているのです。


クラシック音楽は歴史があるだけに、それだけで一生大丈夫というぐらい幅も奥行きもあります。 それにどっぷりと浸かるのも人生だとは思います。

ですから、普通に行けばクラシック音楽ばかり習うようになります。 ショパンが食パンになってしまうのです。


嫌味は言いませんが(言います)、他国の曲だけやってもしょうがないかなと・・・。 いやいや、他国の楽曲でもそれは構いませんが少

なくともクラシック音楽以外の楽曲にも取り組まれた方が良いと思います。 ジャンルは沢山ありますね。 

それに国産が加わるなら、なお良いことだと思います。  

これを申し上げるのには理由がありまして、クラシック音楽ばかりやっていると音楽の迷宮に入り込むからです。 中々、抜けられなくなってしまいます。

それもまた、大変にもったいないことだと思うのです。 


腕時計と言えば、クオーツじゃなくて手巻きや自動巻きがその道では普通。 国産よりも、当然のようにスイス製の高級品が崇められます。

クラシック音楽同様、時計はスイスメイドなのです。 その歴史はピアノの歴史よりも古くて、確固たるものがあります。

ですから、時計好きは外国製の時計を良しとします。 そういう時計を、大枚はたいて集めるのです。 しかして、最後に買う時計は

セイコーのグランドセイコーだったり、シチズンのザ・シチズンだったりします。 今どきはミナセだったり・・・。 国産なのです。


日本は世界最大のピアノ生産国です。 この誇りを大事にしましょう。


そして、歌い継がれてきた曲を弾きましょう。



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