ピアノ東京写真PLUS ピアノ編

大人がはじめてピアノをやるために その7     2020.3.10


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大人がはじめてピアノをやるために必要なこと。   弾けないからこそ見えてくるものがある。


⑦弾きたい曲が全てでありたい


初めてピアノをやろうとして本屋さんに行って、楽譜を見回すと初心者用の楽譜が並んでいます。 ピアノにはランク付けがあって、初めてピアノを弾く人の

楽譜はしっかりと線引きされています。 ですから、ピアノ教室に行ってもそのランク付けで習うのが普通です。 その理由は極めて簡単で、レベルが違うと

操れなくなるからです。 それは自身でもしかり、先生でもしかり。 本来は、出来るようにするために教えるのですが、最初から出来ないと分かっているものは教

えられません。 そこに、順序立てた教えが存在するのです。 宿題を与えたり、さあ弾いてみてくださいというのはある程度出来るから言える

のです。 そういう点で、大人のピアノは一筋縄では行かない最たるものです。 弾きたい曲は、弾けないレベルが普通です。 

この曲が弾きたいと言って通るのは、ある程度弾けるようになってからの我儘です。 ですから、その辺りを誤解して習いに行っては失敗します。 

ピアノは30分や1時間で弾ける代物ではありません。 押せば音が出るので、そのように組まれたカリキュラムならば弾くことは出来ます、一応は。 

しかし、一応です。 面倒臭い事を端折ったのでは、他の曲に応用が効きません。 おピアノ様の、しっぺい返しが待っています。


さて、それでは弾きたい曲を弾くのにはどうしたら良いのでしょうか。 何はともかく、その楽譜を手に入れましょう。 簡易版じゃないのを手に入れましょう。

それからは③で述べたように、楽譜を読むことから始めます。 楽譜には頼まれないのに、色々な情報が載せられています。

その情報をくみ取るのが最初の勉強です。  いきなりピアノを弾くような馬鹿なことは、決してしないように。 ピアノに対して失礼です、壊れますよ。

弾きたい曲は人質にとってあります。 貴方自身が、逃げないように頑張るのです。 楽譜は逃げません。

ここからは③で述べた通りです。 他の項も見ていただければ分かると思います。 解答書=楽譜とにらめっこで、ただひたすら練習あるのみですが・・・。

最初から家は立ちません。 土台をしっかり作らないと、家は倒れます。 基礎は楽譜の中に沢山入っています。 改めて教本を使うのは時間の無駄です。


ここでひとつ。

弾きたい曲は一つではないですよね。 いや、時間が経つにつれそうなると思います。 ピアノをやるならば、心に響く曲を弾きたいと思いませんか。

クラシック音楽の大曲は、理解するのが大変ですね。 どうしてこういう曲を作ったのか、その人と成り背景などがとても重要になります。

それなくして曲を弾いたとしたら、どうでしょうか。 音符は道路のように続きます。 でも、目的のない走行は道を辿っているだけになってしまいます。

道は目的のために存在します。 ピアノは弾ければ全てではありません。 どのように鳴ってるのか、どのように響いているのか


それがとても大切なのです。


弾きたい曲を弾いたとき、貴方の心に響くのはピアノの共鳴です。  弦の響きと弾き手の心の響きが共鳴します。


その弦の震えを、大事にして下さい。




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