東京写真オーディオスペシャルピアノ編
ピアノを空で弾く・・・。 天地の空ではありません、楽譜を見ずに弾くことです。 私は、ギターでも楽譜は見ずに初めての曲でも弾いてきました。ピアノを始めた当初、キーボードでしたけれど空で思いつくままに弾いていました。 ピアノは基本両手なので、これではいけないと思い楽譜を見て弾こうと思いました。 その経緯は過去の文に書いてある通りです。 私が長らく疑問に思ってたことは、ピアノを弾く人はどうして人前でも楽譜を見て弾くのだろうと言うことでした。 その疑問は、楽譜を見て弾くようになって初めて理解できました。 楽譜は一つのお決まり事なんですね、そう思いました。 その通りに弾いてなんぼの世界、バリエーションを求めるのもまた楽譜なのでした。 難曲はコード(串団子)の羅列なので、そうは簡単に頭には入らないと言う事実もあります。 ともかく一生懸命に練習し、暗譜が出来てから楽譜なしの演奏なのですね。つまりに、暗譜が出来ていないと楽譜が必要な訳です。 私は、楽譜を見て弾く場合暗譜まではまだまだ行きません。 私の場合、今でも思いつくままに空で弾く事もありますが、それは始めて弾く曲でも全く関係なく弾きます。基本メロデイが頭に浮かんだもの、その部分だけは弾くことができます。もちろん間違えますが、そんなに問題ではありません。弾けないのはうろ覚えの部分で、どうにも頭にメロデイが浮かばず辿れません。そういう事からすれば、メロデイが頭に浮かべば(歌えれば)そのままに弾けます。 それはギターでも全く同じです。 ただし、私は左の聴力がほぼない状態なので、左手はダメです。右耳に入るとは言えど、音がかぶさるだけで、分離して理解判別はできません。 空で弾く時は、左手はほぼ適当です。コードが出来るようになると、多少は弾けるのかも知れませんが・・・。 楽譜を読めない人がピアノを演奏しますが、私も右手だけはそんなもんです。 右耳も補聴器頼りなので、決してよく聞き取れているとは言えません。 楽譜を見るようになって、「あれーちょっと違うなあ」という事はかなりありましたね。自分の思いこみが間違っているのか、楽譜が正しいのかは定かではありません。時々違う楽譜も見かけます。 好きな曲は弾けますが、知っていても好きでもない曲は出だしぐらいしか思い浮かばないので、ピアノもその通りです。 残念ながらクラシック音楽は無縁でしたので、弾けません。頭に全く浮かびません。 空で弾く場合、どこから引くかが問題になります。出だしが黒鍵は非常に嫌です、かと言ってしょうがないのもありますので結構悩みます。 曲として捕まえた場合、途中からの半音間違いは良く起こります。これは聴力に起因するものだと思います。 先般、フォークソングとポップスの楽譜が新発売されたので飛びつきました。二冊に分かれていましたが、両方買いました。 両方で80曲ですが知っている曲は40曲程度、そのうち最後までメロディーラインが分かっている曲は20曲程度でしょうか。 他は途中のメロデイが全く分かりません。つまり、表題さえあれば弾けるのが20曲ということです。 空で弾くのはイメージなので、最後まで弾く事もありません。 思いつくままに弾いていきます。 例えばこんな具合です。(順不同) 引き潮→奥様お手をどうぞ→ロミオとジュリエット→圭子の夢は夜開く→また逢う日まで→津軽海峡冬景色→愛燦燦→あなた→魅惑のワルツ →酒とバラの日々→君といつまでも→ハナミズキ→さよならの夏→いそしぎ→夢路より→別れの曲→いちご白書をもう一度→秋桜 などでしょうか。思いつくままに弾きます。 時間にして1時間~2時間程度。楽譜を見て練習するよりずっといい加減です。 一曲マスターは必要なしが持論ですから、全く問題ありません。 誤解のないように言いますが、通常練習は一曲通してやります。例外を除き、これはどのジャンルでも同じです。 例外とは、ちょっと面倒臭いなあと思うページです。人に聞かせる訳でもないので、気に入らない所はバッサリと行きます。 後でやればいいのです。 尾頭付きだけがお魚ではありません。切り身でも一向に構わないのです。 ピアノを弾かない時、外出先などでは音楽が頭で鳴っています。常に曲を辿っている自分がいます。どうしても音が辿れない場合は、楽譜を見ます。 それで分かる場合もあるし、何週間も何か月も今だに辿れない楽譜もあります。 トルコ行進曲の速い部分は、どうにも頭に入らず一音一音拾いました。先に楽譜ありきではなく、頭に浮かぶのが先なのです。 全く楽しくないので、途中で放り投げています。あれは楽しい曲でも好きな曲でもありません。 同様の曲に幻想即興曲があります。これも速い部分は非常に面倒いです。どうしても速い部分が頭に入ってきません。練習は非常に退屈です。 別に急がないので、こちらも棚上げです。 クラシック音楽の良さもまあ何とか分かっては来ましたが、自分にとっては、映画音楽や昔のポピュラー、古い時代の演歌やフォークソングが 良いのです。オーディオに明け暮れていた若い時代、そこにクラシック音楽はなかったのです。 |