ピアノ東京写真オーディオスペシャルピアノ編


英雄ポロネーズが弾けたからって

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何の意味もない。

そう思うようになりました。 英雄ポロネーズは楽譜的に難しい曲で、誰でも簡単に弾ける曲では全くありません。
これが弾けたらいいなぁと言う曲には違いがないですがが・・・。

エベレストに登るような事で、それがどうしたと言われれば確かにそれまで。
ピアノを始めて、そこそこ弾けるようになると、ついつい難曲に挑戦したくなります。 技巧的に弾きにくい曲だからそう思うのです。

単純にそれだけです。 楽譜を読んで理解する前に、技巧でつまづきます。楽譜をなぞるのが関の山です。

技巧的に弾きにくい曲は、慣れるだけで解決します。つまり、能力は関係ありません。エベレストに裸で登れないように、それなりの準備が必要なのです。ピアノを何年もやっていれば、子供でも弾けるようになるのです。 この場合の弾けるとは、楽譜をなぞる事です。
決して、曲を理解したという事ではありません。 同じことを繰り返せば、必ず出来るようになる、ただそれだけの事でしかありません。

音であっても、音楽ではありません。 7分間・・・。長いです。

この面倒臭い楽譜をどうかみ砕こうかと、いつもそれを考えます。 指の届かない音をどうするのか、そればかり考えます。
ショパンには必要な音でも、届かないのは弾けません。その届かないのを無理して弾こうとする意味のなさに、最近気が付きました。
と言うよりも、本当は楽譜を見た時点で感じていました。

木を見て山を見ない・・・。数千もある音譜の一つや二つ、拘るのは、意味がありません。そう思います。
楽譜通りに弾く事が大事なのではなく、音楽であることが大切なのだと心底そう思います。

楽譜通り辿る、そればかりを重視するがために曲を弾かないのは実にもったいないことだと思います。

英雄ポロネーズが弾けたからって、何の意味もありません。あははは、うそうそ。




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