ピアノ東京写真PLUS ピアノ編

忘れな草 リヒナー     2020.5.21 

№505


この曲は、とんでもない難曲。 

リヒナーの曲は分かりやすい曲が多く、お子様の発表会の定番だそうです。 しかし、大人になったら多分まともには弾けないかと・・・。

音符は少ないです。 伴奏はシンプルです。 

それが為に、音を一音一音表現するのが驚異的に難しいです。  先ずは、楽譜。 楽譜通りに弾いたら、残念な曲に間違いなくなります。

ゆっくり過ぎると、左手が目立ちます。 やや早く弾くと、即席ラーメンに・・・。

そして、ピアノです。 YouTube模範演奏を聞くと、録音が非常に宜しくありません。 生ピアノは、本来の空間と響板の開きで弾いていません。

切ない曲なのです。 こもっては、残念になります。 高い音は、キレが必要です。 このメリハリは、とんでもなく難しいと思います。

上手な人ほど、この曲は壁になり立ち塞がるのじゃないでしょうか。 一音入魂が要求される、とてもハイレベルな曲です。


この曲は、エリーゼのためによりも厄介です。 エリーゼのためには山あり谷あり、ドラマティックですが、忘れな草そうではありません。

ただひたすらに、淡々と続きます。 これって、かなりキツイのじゃないでしょうか。 よく言われるように、難曲ほどパターン化されていますね。

音符が多くて、一見大変そうな曲はテクニックでねじ伏せることができる。 ノリで行ってしまう。   

メロディアスな曲は、そうは行きません。 そのどうにもならない、典型的な曲だと思います。


作曲は、ドイツのリヒナー(1829-1898)。  ロマン派の作曲家です。 同時期の作曲家には、ショパン(1810-1849)も・・・。



楽譜と手持ちの演奏CD

楽譜はぷりんと楽譜で購入。 フィリップスレーベルのはじめてのピアノ 1995年
     
 演奏はL.ルーヌ (写真左)です。   アマリリス、ドナウ川のさざなみなど収録。 
     

CD演奏はラルス・ルース(スウェーデン)


YouTubeに模範演奏はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=OB1Ickfbtdw


https://www.youtube.com/watch?v=iLZS3hUjHSQ





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