東京写真PLUS ピアノ編

この素晴らしき世界(ルイ・アームストロング）　　　　　　　2020.11.23

№550

1968年ルイアームストロングの楽曲です。　この時彼は66歳、晩年のヒット曲です。　世界中に呼びかけます、そして次の世代を担う若者に託します。

時はベトナム戦争（1955-1975）の真っただ中でした。　

空を見上げるとこんなにも美しいことか。　しかし同じ空の下、戦地では悲惨な戦闘が続いている。　多くの若者が戦地に向かい、そして命を落とした。　

歌は日常が日常であることを、ただそれだけを歌う。　

どうしてこんなにも、前向きなのだろうと思います。　それがアメリカであり人間なのでしょう。　

そう、この素晴らしき世界。　永遠の名曲です。

心の琴線に触れる、ピアノならではの曲ではないでしょうか。

空は青く雲は白く輝き　祝福された日々　暗い神聖な夜　

そして私は思う

この世はなんと素晴らしい世界なのだろうと

赤ちゃんの泣き声が聞こえる　　私は彼らの成長を見守ろう

彼らは成長し　私が知る以上に　もっと多くを学ぶだろう　

そう　私は思う

この世はなんと素晴らしい世界なのだろうと

1968年　アメリカ軍がベトナムのソンミ村を襲撃し村民504人を殺害。　数千回の爆撃を行い、枯葉剤を散布した。　これらの事件で反戦運動は激化する。

1973年　アメリカはベトナムから撤退をする。　この戦争のアメリカ軍の死者行方不明者は、およそ6万人である。

アメリカにとって、全く意味のない戦争であった。

ルイ・アームストロングは、ベトナム戦争の終結前に69歳で世を去っています。　この素晴らしき世界ヒット後3年でした。

ジャズのスタンダードナンバーとして、半世紀後の現在も歌い続けられています。

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