ピアノ東京写真PLUS ピアノ編

  能登はいらんかいね  2024.1.28
  坂本冬美    
 

 №702



1990年坂本冬美の楽曲です。 作曲 猪俣公章 作詞 岸本克己。  坂本冬美23歳のヒット曲です。


「能登はいらんかいね」と言う言葉の意味は、能登は貧しい地域で出稼ぎに出る人も多く

「私は能登の出ですが、使ってもらえませんか」と言う意味だったとされています。 


ただしこれに異論をはさむ人も多く、そんなに貧しいのに「寝酒三合」とか「冷で五合ぬくめて五合」 

貧しければそんなに酒飲めるはずもないと。

正論のように思えますが、それは違うと思います。 秋田県も決して豊かな国ではありません。 

東北は出稼ぎの県として、長く知られてきました。

日本海の冬は寒いです、過疎の多くの家は暖房も薪や炭に頼っており、日が落ちたら厳寒が襲います。

酒を飲むことが、僅かな日常の楽しみだったのです。 酒には強くなりますよ。 

それこそ今のような娯楽は全くないわけですから。


故郷を離れ居酒屋で酒を飲んでいた人が、やがて見染めて嫁さんに。 

故郷に「土産に嫁さん連れりゃ」と歌われています。 

「冷で五合ぬくめて五合」、どうやらまた能登を離れるようになったようです。 

能登はいらんかいね、と仕事を探し回ったのでしょう。

「氷鳴らして 思いを馳せりゃ 御陣乗太鼓の 音がする」 と続きます。 能登への思いが滲み出ていますね。

自慢の嫁さんはどうしたのでしょうか? ただただ、轟くような太鼓の音が蘇ってきます。


この曲は1990年、34年前の曲です。 歌の情景はもう少し古く50年ぐらい前の情景なのだと思います。

そう言う面で「能登半島」の楽曲と同じかも知れません。

 


実は、作詞家の岸本克己の素性は全く分かりません。 

これだけの名曲なのですから、作詞家の素性が不明とは考えられません。


良く調べてみると、1973年創設の日本音楽著作家連合による

1988年第四回 藤田まさと記念・新作歌謡詩コンクール」から選ばれた作品とのことで

星野哲郎が補作したのだそう。 無名の新人作詞家の作品でした。

 

 

坂本冬美に言わせると、一番難しい曲でまともに歌えた試しがないのだそうです。

 

女歌じゃなくて男歌、若い新人の坂本冬美には大変な曲だったのでしょう。

 

 

坂本自身は「能登に嫁に来てくれないかと言うプロポーズの曲」として歌っているのだそう。

 (※情報はネットより引用)

 

これだけの名曲を世に出しながら、どうして作詞家の岸本克己は消えたのでしょう。 

作詞家の登竜門を通過していながらです。 

作詞家協会にも作曲家協会にも
その名はありません。 1988年の受賞ですから、もう36年が経過しています。

 

「能登はいらんかいね」は消えるどころか、その灯を点け続けています。

 

 

作詞家として、デビューしなかった理由はなぜでしょうか。

 

考えられることは、他に定職がありそれを続けたからかも知れません。 

名誉なことなのに、何故広まらなかったのでしょうか。

 

これだけの名曲、疑問が残ります。



残念ながら、楽譜は見当たりませんでした。  メロディ譜はアットエリーゼで購入することができます。


   
   
   
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