ピアノ東京写真PLUS ピアノ編

  火の国へ  2024.2.20
  石川さゆり    
 

 №710



あなたなしで生きることに決めた女性は、未練を捨てに旅に出ます。

東京駅から夜汽車で西に向かいます。 


19半ばで恋をした、私はもう二十二歳。 この三年三月は、私には重い月日だった。

「雨の降る日はしのび逢い」なんて、夢を見ることもあった。 「そんな似合いの恋」なんて、今の私には甘すぎる。

恋で痩せるなんてもうやめよう。 だから、だから私は旅に出る。

未練を燃やす旅に出る。 


夜汽車に乗って肥後の国、阿蘇の山に向かいます。

「明日はあなたの思い出も すべて燃やしてしまいます」

未練を断ち切る女の一人旅、「あなたなしでも生きられる」、そんな女になれるよう

「生まれ変わりに参ります」。


すべてを燃やす火の国へ。



1978年(昭和52年)、石川さゆりの楽曲です。 作曲 三木たかし 作詞 阿久悠。 

石川さゆり津軽海峡冬景色、能登半島、暖流と続いた女の旅も終わりを告げます。



 

手持ちの楽譜はありませんでした。 メロディ譜はアットエリーゼで購入できます。

残念ながら、この火の国へはヒット曲にはならなかったようです。

津軽海峡冬景色から暖流まで、通して聞かないと意味が通じなかったのかも知れません。

兎にも角にも女の一人旅は、この火の国へで終わりを告げました。

   
   
YouTubeはこちら


https://www.youtube.com/watch?v=bSnKieQW-PY


 
YouTube模範演奏


曲調がピアノ向きではないせいか、模範演奏はありませんでした。

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