東京写真PLUS ピアノ編
また逢う日まで | 2024.5.3 | ||
作曲:筒美京平 | |||
作詞:阿久悠 | |||
歌唱:尾崎紀世彦 | |||
№715
良い曲は埋もれることなく
1971年、尾崎紀世彦のヒット曲です。 作詞:阿久悠 作曲:筒美京平。
この曲は、紆余曲折の末に生まれた曲です。 良い曲は埋もれさせてはいけないと、
一人の音楽プロヂューサーが粘り強く挑戦し続けて大ヒットに繋げました。
思うに、楽曲をリメイクされ他人に歌われた
ズー・ニー・ブーの心境はどうだったでしょうか。
売れないはずがないと信じて、阿久悠に詩の改変を迫ったそうですが
そりゃあ面白くなかったと思います。
曲は良いが詩が駄目と、駄目だしされたのですから。
普通なら受けませんよね。プライドがありますよ。
しかして、また逢う日までは大ヒットになりました。
世の中には、このような不条理な事って沢山ありますね。
悪く言えばごり押し、でも結果オーライとなるわけです。
めでたしめでたしとなったかどうかは、知るところではありません。
ただ言えるのは、良いものは良い。 その事実です。
その意見に渋々と言えど、従った阿久悠は偉かったと思います。
また逢う日までは、作曲家の筒美京平の最も好きな曲のひとつなんだそう。
やっぱ、世に出て良かったかと。
歌詞が素晴らしいですね。
人生って、やり直すことは出来ないんですよね。 いつか別れはやってくる。
どんなことを言っても、それが覆ることはありません。
もう二度と逢えない、それを知っての「また逢う日まで」なんですね。
「逢える時まで」なんて、本当に思いやりの気遣いの言葉でしょう。
一緒に暮らした日々、その日々も
「じゃあね」なんて何気ない言葉で終わってしまうのです。
虚しさの残らない別れなんてありません。 まるで消しゴムで消すかのように、
消え去っていくのです。
53年前の楽曲です、この曲が発売当時20代だった人は70代後半かも知れません。
消えることのない、昭和の名曲あなたに。
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