ピアノ東京写真PLUS ピアノ編

  フジコ・ヘミングさん旅立つ  2024.5.2
     

 №716

栄光に恵まれても晩年に寂しく死ぬより、遅咲きでも輝いて死ねたら幸せだと思います。

 

 

ピアノを始めたのは、朝の出勤前のカフェ・ベローチェのBGMでしばしば流れる曲

 

「ノクターン」を聞いていたからです。

 

なんて素晴らしい曲なんだろうと、思っていました。

 

 

その後一念発起しピアノに挑戦。

 

衝撃を受けたのは、YouTubeで見たフジコ・ヘミングさんのノクターン。 

 

心に染み入る演奏でした。 この人、誰とも違うなって思いました。

 

 

フジコ・ヘミングさんは物凄く練習するのだそう、練習しないと間違うからだそうです。

 

また、機械じゃないんだから間違ってもいいじゃないとも言ってます。

 

壊れそうな鐘でもいいじゃないとも。 音に色を付けて弾くのだそう。

 

音楽・楽譜は記号の羅列、しかしその同じ楽譜を弾いても同じには聞こえません。

 

 

ピアノは鍵盤に心を託すものだから、軽くも重くも明るくも暗くもなるのですね。

 

 

貧困と想像を絶する困難の生活を送り、「私の居場所は天国にしかない」と言ってた

 

そうです。 そんなフジコ・ヘミングさんも1999年NHKのドキュメンタリー

フジコ~あるピアニストの軌跡~」や2003年民放TVのドキュメンタリードラマ

「フジコ・ヘミングの軌跡」で一躍有名になり、 「奇蹟のカンパネラ」等CDは200万枚も売れることに。 

 

まさに遅咲きの桜が満開になった瞬間でした。

 

フジコ・ヘミングさんは晩年、ショパンの晩年の訪問地スペイン・マヨルカ島を

 

訪れています。 どうしても訪れたかった地だったそうです。

 

(※ 2024年5月4日 NHK追悼番組で再放送されます)

 

 

自らの人生を、重ねて合わせていたのかも知れませんね。

 

 

コンサートチケットは常に売り切れ状態で、聴取もままなりませんでした。

 

慚愧に耐えません。

 

 

 

 

 ※5月4日 NHK再放送

 

BS 午前11時「フジコ・ヘミング ショパンの面影を探して」

 

教育テレビ 午後10時「フジコ あるピアニストの軌跡」



フジコ・ヘミングの奇蹟 2003年ビクターエンタテインメント

 

YouTubeはこちら

YouTubeはこちら

 

 

 https://www.youtube.com/watch?v=CJV4l0cnNO4

 

ノクターン 感動で鳥肌が立つような演奏だと思います。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=xNzzF0M5hB0

 

ラ・カンパネラ 

 

 

リストやショパンの時代にフジコ・ヘミングがいたならば、

 

なんて素敵に弾くんだって驚くことでしょう。

 

 

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