ピアノ東京写真オーディオスペシャルピアノ編

指が届かない・・・

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当然ですが、ピアノは日本人の手に合うようには造られていません。今でこそ体格は改善されましたが、

小柄な日本人には不向きな楽器だったと思います。お子さんがオクターブを弾けるようになるのには年数がかかります。

それまではアルペジオや音抜きで対処しかないと思います。もちろん簡易楽譜もありますし、アレンジ版もありますから

そういうのを弾くのも良いのかも知れません。しかし、楽譜は作曲家が推敲を重ね完成させたものですから

やはり、オリジナル楽譜は無視できるものではありませんね。弾けない所は全てではありませんから、やらないのは

もったいないと思います。しかし、その部分はどの曲でもキモになっているのがほとんどなんですね・・・。

下はピアノ奮闘記43番で記載した私の手です・・・。
  親指と小指の間が短く、指の長さが短い。

特に、小指が短いのです。

要するに、大人の平均的な長さより2センチから

3センチ短いですね。下の部分は、普通の大人なら

弾ける筈です。
 ピアノ協奏曲第一番冒頭部分(チャイコフスキー)  
  「ファレラファ」はかろうじて引っかかる程度で、

フォルテでは不可能です。

ここは「ファ」を省いて「ファレラ」で弾きます。

かなり軽くなりますが致し方ありません。

 ピアノ協奏曲第一番(チャイコフスキー)  
オリジナルはアルペジオ。

「シミドシ」は当然届きません。

アルペジオでも指が完全に離れますから、

接地の難しいジャンプの様なものですね。
ピアノ協奏曲第一番アレンジ版(チャイコフスキー)  
アレンジ版。微妙に異なります。

「ドソミド」が大変・・・。

まず、ひっかりません。

これもまた「ド」を省いたほうが

弾きやすいと思います。
英雄ポロネーズ(ショパン)  
8度です。かろうじて指が引っかかる程度です。
 英雄ポロネーズ(ショパン)  
  「ミシソミレ」親指シフトの指定がありますが、

それすら届きません。

「レ」がどうしても届きませんから省くのでしょうが、

かなりニュアンスが違ってきますね。

物理的に無理な所は、なんとかしようと

無駄に時間をかけてしまいます。

それで、全く先に進まないという現象になります。

 英雄ポロネーズ(ショパン)  
  問題は低音部のアルペジオではなくて、

右手最初の「ファラミ」。

「ミ」が届きません。

私がかろうじて届くのは8度まで。9度は届きません。

同じ音がありませんから、省くのも考えます。
 プレリュード7番(ショパン)  
  とても短い曲ですが、ここで挫折します。

10度。いや、親指寝かせても全く届きませんね。

もう、「ドラミ」だけです。

左も「ファ」は無理。

指が届かないのは串団子だけではありません。実は楽譜に振られている指番号。

それぞれ一本づつずれます。4の指定は5(小指)でやっとです。最初は参考のために指を合わせるのですが、

全く違う指使いになってしまいます。運指は非常に重要ですが、ここでも足踏みするのです。

指が短いんでギター(クラシックギター)は学生の時に止めたんです。セーハ(人差し指でフレットを押さえる)が出来ず・・・。

まあ、ぼやいても指が伸びる訳でもないし・・・。
 
   

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