2012年9月満を持して出たα99にがっかり   2012.922



随分前にソニーに見切りを付けたと言った。ソニーがなかなか新機種を出さなかったからである。
出す出さないはメーカーの勝手なのだけれど、怒ったのは出すといって呆れるほどユーザーを待たせたからだ。
ニコンユーザーに戻ったけれど、ニコンも期待のカメラが供給不足で結局未だに購入に到っていない。
いや・・・・、もう店頭には潤沢に並んでいるのだけれど買っていない。
買う気が失せたというのもある。しかし、そうでもないよ自分では気づいている・・・。
ソニーのα99を待っていたのだ。そう思う。見切りを付けたものの、やっぱりソニーファンだったのだ。
α99があわよくばニコンより出来が良かったりして・・・・。そんな淡い期待があったのかも知れない。

しかし・・・、

今日ソニーのショールームに行き、現物を手に取り覗いた途端その期待は消えてしまった。
覗いてシャッターを一枚きり、私はα99を「だめだこれは!!」と言い付き返した。

まず、背面の液晶がいまいち良くない。色もコントラストも不自然でどぎつい。
覗いても変らず。背面同様色がどぎつく、精細さはそんなものかと言う程度で大手を挙げて褒めるに値しない。
シャッターを切ったら、前から来たおばさんが見事にずれた。そう残像だ。

人間の目には残像がある。だから、ファインダーの像面に残像があるとダブルで残る。
こんな倍増は誰も望まない。自然界のエネルギーは人間が神経組織で適度に吸収する。
液晶はそれができない。だからピークがサチル。サチッたらおしまい。データはゼロで違和感だけが残る。
こんな未完成の物をフラッグシップに採用する神経に腹が立つのだ。

これじゃいつまで経ってもニコンに追いつかんよ、ミノルタユーザーは離れてしまうぞ!
そう言ってショールームを後にした。

カメラ自体は非常に優秀な物。しかし、肝心なものが抜けたと感じた。
がっかりである。
勿論買わない。

なぜニコンやキヤノンが光学ファインダーなのか、それを考えたことがあるとは思えない。
光学ファインダーが他のファインダーに置き換えるには技術の進歩が必要なのだろうが、
そもそも、液晶は真実ではない。レプリカでしかない事を戒めるべきではないのか。

デジタル写真はいわゆる写真ではない。デジタルデータである。
それが故に、それを捉える生身の目には、生の絵を送らなければならないのだ。
つまり、光学ファインダーが必要なのだ。








つづく。

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