ほんとうに撮りたい写真は 2009.7.9

ここまでいろいろ書いてきましたが
核心に触れましょう。

ほんとうに撮りたい写真とは何でしょう。
風景でしょうか。花でしょうか。スナップでしょうか。

いえいえ全て違います。
じつは
ほんとうに撮りたい写真は、誰も撮る事ができません。というか、できないと言った方が正しいかも知れません。
あなたがよしんばプロであろうとなかろうと関係ありません。

カメラや写真が心底好きで、それこそ数え切れないほど写真を撮ったかも知れません。
しかしほんとうに撮りたい写真はあったでしょうか。

もしかして撮りたい場面に対峙してカメラを向けた事があるかも知れません。
しかし遅いのです。それからでは全てが遅すぎる。

いやそうでなくともほんとうに撮りたいものには、じつはカメラは向けられないのです。
カメラの向けられないもの、それこそがほんとうに撮りたいものなのです。

ですから、ほんとうに撮りたいものは写真として形が残ることはありません。

ほんとうに撮りたい写真は
もうすでに撮っているのです。

あなたの心というアルバムには鮮明な写真が写されています。
おわかりですね。
ほんとうに撮りたい写真はすでに目と心で捉えられ焼き付けられているのです。

カメラで撮る事ができない写真、、、、、、。
心だけが捉える切ない写真、、、、、、。

それこそがほんとうに撮りたい写真の正体なのです。

具象化できないもの

それを人間はいともたやすく写します。
しかし、
どんなに優れたカメラでも、どんなにすぐれた写真家でも具象化できないものは写すことはできません。
形に残すことはできません。


夢をたどるのです。



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