写 真 人 口  2009.7.29


日本の写真人口というのは、カメラ所持の人口と考えた場合どのぐらいなのだろうか。
業界の生産台数データを見てみると、2008年〜2009年度月集計はコンパクトデジタルカメラでおよそ350万〜150万台、
デジタル一眼レフカメラで月間平均40万台程度と
発表されている。(社団法人 電子情報産業協会データによる)

これは生産台数でありいわゆる販売台数ではない。当然販売台数はもっと下回るだろう。
カメラの所持台数はかなりのものと推定されるが、写真を日常的に趣味としてカメラを所持している人口はもっと少ない
であろうことは容易に推測できる。

いわゆるデジタル一眼レフカメラを購入する人達、巷で言うことの写真愛好家はそれほど多くはないと思われる。
雑誌の発行部数を調べて見てもアサヒカメラ、CAPAともに6万部前後とそれほど多くはない。
日本カメラなど他に数誌存在するが似たようなものだろう。

恐らくデジタル一眼レフのキャパシティは、その10倍の100万台〜150万台程度ではなかろうかと推測する。
よって実販売台数はまだまだそのキャパシティまで達してはいない。

より良い写真を継続的に撮り、写真を生涯のライフワークにするためにはやはり一眼レフカメラは欠かせない。
向上心を求めるならば雑誌も買うだろうという大前提である。

データを見るまでもなく、周囲を見廻して見るとカメラにおける一眼レフ所持の割合は10%程度、まあ10人や15人に
一人の割合になるだろう。これは生産台数のデータと一致する。

決して多くはない。

やはり趣味と言われる理由がこの辺にも現われている。一眼レフを所持しない人達は実用でカメラを購入し
必要に任せて使うのであり、決して同類とは思っていないのだ。

一眼レフカメラは一般人にとって、想像以上にとても敷居が高いことをメーカーは知らねばならない。
価格や操作と無関係の部分がじつは多くの事由を占めているのだ。

このことはとても重要で、勘違いしてはいけない点である。
どんなに複雑でも煩雑でも、必要ならば誰でも使うのである。そこが趣味人になりかけている人達には一番留意が
必要なポイントである。

初心者用は決定的にダメと言うこと知らなければ、モノは売れないのだ。誰も初心者用なんか欲しくはないのだと言うことを
思い知らなければ拡販はあり得ない。

初心者にそれなりのカメラを進めてはいけない。予算の許す限りハイエンドを進めるのがじつは正しい。

敷居が高くて当然なことを写真愛好家になりたての人達は誰よりも知っているし、感じている。

写真機はただのハコであり、高級機だろうが初級機だろうが映りには全く関係ないことを
この人達に理解してもらうことは非常に難しい。
上級者は良いカメラを持っているのが常でありその事実がじじつを曲げてしまうのだ。
ハイエンドを進める理由はそれしかない。

プライドがとても必要なのだ。
よって、
プライドの高いカメラが必要になる。そういうものだ。それが真実であり一眼レフ設計のポイントとなる。


わかるかなあ。あはははは。


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